ソフトB内川の安打製造機ぶりを検証 40歳シーズンで歴代トップ3に迫る!?
9日の西武戦で通算2000安打を達成したソフトバンク・内川聖一。球史に残るヒットメーカーをデータで探った 【写真は共同】
右打者では史上3位のスピード達成
【ベースボール・タイムズ】
さらに右打者に限れば、ラミレス(1695試合)、長嶋茂雄(1708試合)に次ぐ史上3番目のスピード。打者タイプはやや異なるとはいえ、野村克也(1983試合)や広瀬叔功(1896試合)、山本浩二(1944試合)、そして落合博満(1849試合)の大打者たちを上回る記録となった。球史に残る安打製造機であることは、これをもってしても疑う余地がない。
特筆すべきは安定性
【ベースボール・タイムズ】
高卒5年目までは故障などもあってレギュラーをつかみ切れなかったが、6年目の06年に初めて100試合以上(124試合)に出場。規定打席にこそ届かなかったが、シーズン115安打を放っている。翌07年には本格的に外野手に転向して守備の負担から解き放たれると、8月には月間打率4割4分8厘をマーク。飛躍の予感を漂わせた。
そしてプロ8年目、26歳となった08年に一気に開花。開幕から打率4割前後をキープしながらヒットを重ね、最終的に右打者最高打率の3割7分8厘を記録。首位打者、最多安打(189安打)などのタイトルを獲得した。
それ以降の活躍は言うに及ばず。セ・リーグからパ・リーグへの移籍を挟みながらも、08年から14年まで、史上4位タイの7年連続打率3割を達成(右打者としては落合と並んで1位タイ)。9年連続でシーズン140本以上のヒットを重ねた。
同時にチャンスでの勝負強さ、そして一発長打の魅力も併せ持ち、2ケタ本塁打は9度、60打点以上を8度マーク。現在の工藤公康監督の下では4番打者としての役割も与えられ、その中で快音を残してきた。