ダノン回避で皐月賞狙える馬は? データ推奨はオウケンとジャンダルム

JRA-VANデータラボ

一転して混戦ムード

 日曜に中山競馬場で牡馬クラシック一冠目となる皐月賞が行われる。今年は前走の弥生賞を勝利したダノンプレミアムがデビュー4連勝で本命視されていたが、先週の段階で出走回避を表明。一転して混戦ムードが漂ってきた。今回は良馬場で行われた2013年以降の近5年のデータから好走馬の特徴ならびにダノンプレミアム回避で狙えそうなタイプを探っていく。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

皐月賞近5年の上位3着以内馬一覧

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は近5年の上位3着以内馬一覧。スローペースだった2014年以外の勝ちタイムは1分58秒前後といずれも速いタイムが出ている。1月開催や前哨戦の弥生賞あたりとは異なる時計の出方をしている点に注意が必要だ。上位馬の上がりに注目すると、13・14年は34秒後半〜35秒台掛かっているのに対して、近3年は33秒9〜34秒台前半の高速上がりを使っている馬が多い。展開にもよるが、昨年のように先行・好位につけても速い上がりを使えるタイプが台頭できるレースに変わってきたといえるだろう。

 人気面では1番人気馬が【1.1.1.2】で13年ロゴタイプの1勝のみで、連対率40%・複勝率60%。2・3番人気馬も1勝ずつしているが、一昨年は8番人気ディーマジェスティ、昨年は9番人気アルアインと伏兵人気馬が勝利している。昨年は3着にも12番人気ダンビュライトが激走し、3連単では100万円を超える大波乱となった。13〜15年は堅めの決着が続いたが、近2年は波乱度合いが強くなっている

皐月賞の枠番別成績(近5年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は枠番別成績。勝ち馬も内・中・外からまんべんなく出ており、複勝率でもサンプルが少ない中ではそれほど大きな差はない。ただし、単勝回収率・複勝回収率に注目すると7枠を除いて、4枠から外の率が高いことがわかる。それだけ人気薄の好走馬が外目の枠から出ていることを示している。本稿執筆時点で枠順はまだ発表されていないが、外枠だからといって人気薄では厳しいということはないだろう。

皐月賞のキャリア別成績(近5年)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3はキャリア別成績。黄色で強調したように、3〜5戦の馬の複勝率が高い。4戦の馬は昨年のアルアインら、5戦の馬は一昨年のディーマジェスティらそれぞれ2勝をあげている。例外は7戦で勝利した13年ロゴタイプのみ。6戦の馬も3着1回のみと不振傾向にある。5戦と6戦で成績に大きな差があり、どうやら5戦以内とキャリアが浅めの方が本番での上積みが大きいのだろう。

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