ルメール早くも出た“三冠”宣言! アーモンドアイ驚異の鬼脚で桜の女王に

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国枝調教師、ルメールともに2400メートル不安なし

国枝調教師、ルメールともに2400メートルに不安は感じていない 【スポーツナビ】

 牝馬特有の切れ味、とはまた質が違う。国枝調教師は「しまいになればなるだけ伸びる馬。調教でもそうなんですが、しまいになればなるだけギアが変わる。スピードが上がるほどにビュッと行くんです」とアーモンドアイの末脚を表現し、ルメールもまた「トビが大きくて長い脚を使いますし、加速力がとても速いです」と、背中と手綱から伝わる感触を伝えている。つまりこの“鬼脚”は、一瞬だけ切れるのではなく、長い直線でこそますます威力が上がるタイプ。それは阪神マイル同様、東京コースは打ってつけの舞台というわけだ。

「絶対に2400メートルも行けると思います。レースでは乗りやすい馬ですし、直線もいい脚を使います。もしオークスを勝つことができたら、秋華賞も問題ない」と、ルメールの視線はすでに5月の府中を飛び越えて、10月の淀を見据えているかのよう。8年前に三冠牝馬アパパネを育て上げた国枝調教師も、2400メートルの距離に対して不安は見せていない。

「お父さんはロードカナロアですが、お母さんはフサイチパンドラ(06年エリザベス女王杯1着、オークス2着)ですからね。お母さんのサンデーサイレンスの血が出てくれれば長いところでも思っていましたが、この馬はコントロールが効くのが一番ですね。2400メートルでも折り合っていければ問題ないと思います」

ジェンティルドンナ級の怪物か

アーモンドアイはジェンティルドンナ級の怪物となるか 【スポーツナビ】

 戦前はラッキーライラックに三冠の期待も寄せられていたが、1日にして勢力図はガラリと一変した。シンザン記念を勝って桜花賞も制した牝馬というと、三冠牝馬ジェンティルドンナを思い出すが、アーモンドアイもそのクラスの怪物となるかもしれない。

「彼女は“チャンピオンホース”だと思います」

 ルメールのこの言葉が、その思いをより強くさせる。

(取材・文:森永淳洋/スポーツナビ)

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