ルメール早くも出た“三冠”宣言! アーモンドアイ驚異の鬼脚で桜の女王に
アパパネを上回るレースレコード
ルメール騎乗のアーモンドアイが驚異の末脚を繰り出し桜花賞V 【スポーツナビ】
今回の勝利でアーモンドアイはJRA通算4戦3勝、重賞は今年1月のGIIIシンザン記念に続き2勝目。騎乗したルメールは桜花賞初勝利、同馬を管理する国枝栄調教師は2010年アパパネ以来の同レース2勝目となった。
ルメールは桜花賞初制覇、国枝調教師はアパパネ以来の2勝目 【スポーツナビ】
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「ライバルはいませんでした」
「三冠を考えてしまう」とルメールは早くも三冠制覇を意識 【スポーツナビ】
ルメールが早々と宣言してしまうほどに、強烈過ぎるほどの勝ちっぷりだった。いや、ジョッキーだけでなく、見ているファンも“三冠”の文字が頭に浮かんだのではないか。まさに独壇場とはこのことだ。
「今日はライバルはいませんでした。アーモンドアイだけのレースでした」
道中は後方2番手。スタートの出があまり速くない同馬だけに、この位置はある程度想定内だったか。対する無敗の2歳女王ラッキーライラックは好スタートから最内枠を生かして好位3番手のイン。こちらは教科書通りの絶好ポジションにつけている。道中のこの位置取り。ルメールはどう見ていたのか。
「ラッキーライラックはパーフェクトスコアでまだ負けていない馬。本当はマークしたかったんですが、枠順が遠すぎました(アーモンドアイは7枠13番)。だから、自分のレースをしようと思いました」
石橋脩完ぺき騎乗も「勝ち馬に一瞬で来られた」
アーモンドアイの“鬼脚”に2歳女王ラッキーライラック騎乗の石橋脩(右)もお手上げだった 【スポーツナビ】
「満を持して追い出すことができたんですが、勝ち馬に一瞬で来られてしまいました。ラッキーライラックとしては時計的にも走っていますし、力を出し切れたと思います。ただ、今日は勝った馬が強かったですね」
あれだけ完ぺきな強さを見せてきた2歳女王と、それをエスコートしてきた騎手もお手上げとならざるを得ないほどの末脚。JRA発表の資料によれば、アーモンドアイの上がり3ハロン33秒2に対し、2番目に速いタイムが4着トーセンブレスの34秒2だった。その差はなんと1秒。数字の上でもいかにアーモンドアイがケタ違いの脚を繰り出したかが分かるというものだ。ルメールが言う。
「体も大きくなってパワーアップしていましたね。反応も早くなっていました。去年はまだちょっと反応が遅かったんですが、今日は直線に向いてすぐに素晴らしい反応をしてくれましたし、すぐに“勝てる”と思いました。今日は僕は何もしていません。ラスト300メートルは“まっすぐ走って”と思っていただけです(笑)」