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堂安律「今はすごく自信がある」
今季6点目を挙げ、しっかりと自己表現

トゥエンテ戦でリーグ戦6ゴール目を記録

堂安律がトゥエンテ戦でリーグ戦6ゴール目を決めた
堂安律がトゥエンテ戦でリーグ戦6ゴール目を決めた【Getty Images】

 フローニンゲンの堂安律は現地時間3月4日のエールディビジ第26節トゥエンテ戦で、今季リーグ戦6ゴール目を記録した。試合は1−1で引き分けた。


 相手DFが密集する狭いスペースでも技術を発揮し、シュートまで持ち込むことができるのが堂安の魅力だ。57分の先制ゴールを挙げたシーンでは、ペナルティーエリアの少し手前でボールを受けた瞬間、堂安は4人の敵に囲まれていたが、そこを難なく突破。追いすがるDFを切り返しでかわしてシュートコースを作り、冷静に左足でゴールへ流し込んだ。


「イメージ通りのゴールでした。ペナルティーエリアに入っていければ、自分はできるというのは分かっていた。そういう数が最近、増えてきました。だから、こういうゴールがもっと増えればと思います」(試合後の堂安)


 第26節までを終えて13位と成績が低迷し、チームがうまく回らない中、フローニンゲンは受け身に立って戦う試合が多い。守備に奔走する堂安も、おのずとボールタッチが少なくなる。


 2週間前のVVV戦(1−1)で貴重なゴールを決めた堂安は、『フットボール・インターナショナル』誌から採点7をもらって週間ベストイレブンに選出された。一方で 「試合から消える」時間帯も長く、『アルヘメーン・ダッハブラット』紙は5.5と評価が割れた。


 しかし、前節のNAC戦(1−1)では守備での貢献度が上がり、今回のトゥエンテ戦では、より相手とのボディーコンタクトを増やして、激しくボールを奪い合った。

今は「俺がやるしかない」という思いでやっている

 実は、前半45分間の堂安はパス成功7本、ミス5本と、スタッツだけ見ると試合から消えていた。しかし、実際にはボールのないところでの貢献度が高かった上、数少ないボールタッチの中でも、スライディングタックルからの長駆ドリブル、左足アウトフロントでの絶妙なスルーパスと、しっかり堂安は自身のプレーを表現していた。


「今はすごく自信がある。ボールを持った時に何かできるという自信がある分、たまに来たボールにチャレンジできるようになってきている。今までだったら最初のボールタッチで、ちょっとバックパスしようという考えだったのが、今は『俺がやるしかない』という思いでやっている。前向きにプレーできている」


 弱いチームで守備に追われ、実力を発揮できないまま消えていくテクニシャンは多い。だが、トゥエンテ戦前半の堂安は、数少ないボールタッチの中でのプレーでしっかり自己表現し、後半のビッグプレーにつなげた。


「俺と(ミモウン・)マヒで点を取ってくれーーみたいな雰囲気がチーム内にあるので、そこは自分が見せてきた価値だと思う。あとは本当に勝たせないと。チームを勝たせる選手になりたいと思います」

守備における「広いスペースでの1対1」が課題

堂安は共に98年生まれのゼーファイク(右)と仲が良い
堂安は共に98年生まれのゼーファイク(右)と仲が良い【Getty Images】

 課題は、守備における「広いスペースでの1対1」だという。


「自分はフィジカルが得意だから、狭いスペースでの対人プレーは通用している。だけど、カウンター時の1対1とかのスプリントを練習する必要があると、今年に入ってから感じています。今日の前半、相手のサイドバック(SB)にボールを運ばれた。ああいうのに自分は付いていけない。そこはアジリティーの低さなので、やる必要がある」


 この冬、アヤックスから期限付き移籍を果たした右SB、(デヨファイシオ・)ゼーファイクは共に1998年生まれということで仲が良いという。トゥエンテ戦の堂安は右サイドハーフを務めた。


「あいつはすごく信頼してくれるからパスを出してくれる。攻撃の時は俺がボス。守備の時はあいつがボス。『守備の時は俺のことを聞け』『攻撃になったら俺にボールを渡せ』と話ができている。だから、左サイドより右サイドでやりたいです」


 試合の時の良きパートナーは、練習ではいいライバルでもある。


「(ゼーファイクは)ポテンシャルがある。あれで賢くなったらエグいことになる。僕は対人練習でも、一緒にやりたいので、わざとあいつのところに行ったりする。フィジカルがすごいし、プレッシャーの速さは『公式戦より速いんじゃないか』と思うぐらい来てくれるから、とてもいい練習になります」


 トゥエンテ戦でスーパーゴールを決めて、練習の成果を出し切った堂安に、『フットボール・インターナショナル』誌は7、『アルヘメーン・ダッハブラット』紙は6.5と高い評価を付けていた。

中田徹
中田徹

1966年生まれ。転勤族だったため、住む先々の土地でサッカーを楽しむことが基本姿勢。86年ワールドカップ(W杯)メキシコ大会を23試合観戦したことでサッカー観を養い、市井(しせい)の立場から“日常の中のサッカー”を語り続けている。W杯やユーロ(欧州選手権)をはじめオランダリーグ、ベルギーリーグ、ドイツ・ブンデスリーガなどを現地取材、リポートしている

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