フェブラリーSは東京実績がモノをいう!? テイエムジンソクは思い切って消し!

JRA-VANデータラボ

フェブラリーSの前走着順別成績(過去5年)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は前走着順別成績。前走1着だった馬が一昨年のモーニンら過半数の3勝をあげており、勝ち切る傾向が強い。毎年1頭は3着以内に入っており、前走1着馬はチェックしておきたい。前走2着馬も複勝率は高く、これら前走連対馬で3着以内馬15頭中10頭を占めている。

 前走着外から巻き返したのは14年1着コパノリッキー(前走フェアウェルS9着)、15年3着ベストウォーリア(前走チャンピオンズC11着)、昨年1着のゴールドドリーム(前走チャンピオンズC12着)の3頭。後でも述べるが、これら3頭は以前に東京ダート1600mで適性を示していた馬だった。

フェブラリーS好走馬の東京ダート1600m実績(過去5年)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表6はフェブラリーS好走馬のそれまでの東京ダート1600mでの実績をまとめたもの。黄色で強調したように昨年の1・2着など3歳時にユニコーンSで連対した馬が4頭活躍している。また、同コースの武蔵野Sで3着以内に入った馬からも好走馬が多く出ている

 14年に16番人気で勝利したコパノリッキーも3歳時に同コースのヒヤシンスSで3着。当時は1番人気で、前半800m45秒7のハイペースに巻き込まれたものだった。東京ダート初出走だったのは一昨年3着のアスカノロマンのみ。好走馬の多くが過去に東京ダート1600mを経験して、適性の高さを示していた

フェブラリーSの馬体重別成績(過去5年)

表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表7は出走馬の馬体重別成績。勝ち馬5頭を含む好走馬の8割が500kg以上ある大型馬だった。なかでも勝ち馬はすべて520〜539kgの間におさまっていた。逆に500kg以下だと連対率・複勝率も低い傾向にあった。

結論

表8 今年のフェブラリーSの出走予定馬(2/14時点) 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 今年の出走予定馬は表8のとおり。

 人気に推されるのは昨年の覇者ゴールドドリームと前走の東海Sを勝利したテイエムジンソクの2頭だろう。ただし、これまで示したデータからゴールドドリームは本命候補、テイエムジンソクは思い切って消し、のスタンスで勝負してみたい。

 ゴールドドリームは関西馬で5歳馬、前走チャンピオンズS組、前走1着馬、東京ダート1600m実績、前走500kg以上の馬体重とすべての好走条件に当てはまる。前走のチャンピオンズCでも先行勢2頭で決まりそうなところを一気に差し切り勝ち。得意の東京ダート1600mでさらに前進が見込める。対して、テイエムジンソクは不振の6歳馬に加えて、東京ダート未経験なのが大きい。表6で示したように、好走馬の大多数が東京ダート1600mを経験済だったことからも今回は思い切って軽視したい。

 ゴールドドリームと並んで本命候補に推したいのがサンライズノヴァ。最多勝ち数の4歳馬で前走根岸S2着、昨年のユニコーンS勝ち馬も大きな強調材料だ。前走の根岸Sは勝ったノンコノユメよりも一歩先に動いてのもので、ほぼ勝ちに等しい内容だった。年明けを一度使われて、ここは順当にチャンスと見ている。

 他では連下候補として昨年の武蔵野Sを勝利したインカンテーション、根岸S勝利で復活気配のノンコノユメ、前走取り消したものの東京ダート1600m適性が高いベストウォーリアの3頭を挙げておきたい。

文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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