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PSG戦に今季の全てを懸けて戦うレアル
CL敗退が決まればジダンの処遇は明白に

国王杯は準々決勝で敗退

レアルはレガネスに1−2で敗れ、同時に国王杯の敗退が決まった
レアルはレガネスに1−2で敗れ、同時に国王杯の敗退が決まった【Getty Images】

 1月24日(現地時間、以下同)に行われた国王杯準々決勝でのガブリエル・ピレスのゴールは、文字通りサンティアゴ・ベルナベウを震撼させた。


 カリム・ベンゼマに後半2分に同点ゴールを決められた後、ハビエル・エラソのゴールで先制したレガネスが再びリードを奪えると考えた者はわずかだったはずだ。しかもまだレアル・マドリーには十分な時間が残されていた。たとえどれほど不満の残る試合内容であっても、引き分けさえすればレアル・マドリーは準決勝に勝ち進むことができたのだ。


 結局レアル・マドリーはそのまま1−2で敗れ、同時に国王杯の敗退が決まった。早々にタイトルレースから脱落したラ・リーガに続き、これで今季に残された希望はチャンピオンズリーグ(CL)のみとなった。


 レアル・マドリーが3月6日から来季が始まる8月末までの期間を何の目的もない状態で過ごすことになるかどうかは、全てパリ・サンジェルマンとのCL決勝トーナメント1回戦にかかっている。しかしレアル・マドリーはグループリーグをトッテナムに次ぐ2位で終えたため、ただでさえ困難なライバルとの2試合を敵地のセカンドレグで決しなければならない。

バレンシア戦ではポテンシャルを示したが

今季好調のバレンシアを4−1で下し、そのポテンシャルがいまだ健在であることを証明したが……
今季好調のバレンシアを4−1で下し、そのポテンシャルがいまだ健在であることを証明したが……【Getty Images】

 昨季にラ・リーガとCLを勝ち取り、あらゆる評論家からそのプレーを賞賛されたレアル・マドリーが、なぜ今季は信じられない失態を繰り返しているのか。それは誰もが抱いている疑問である。


 本稿では以前にもその説明を試みたが、スターぞろいのロッカールームを巧みにまとめ上げ、就任以降、多くのタイトルを勝ち取ってきたジネディーヌ・ジダンのような監督が、突如として経験不足や能力不足を露呈するとは考えにくい。何か異なる原因がなければ、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでレガネス戦のような失態を演じることもなかったはずだ。


 昨年12月にアブダビでクラブワールドカップ(W杯)を制して以降、レアル・マドリーはまるであのタイトルが一時代の終焉(しゅうえん)をもたらしたかのように失速し始めた。だが国王杯敗退の3日後、メスタージャで行われたバレンシアとの一戦では、今も同等のポテンシャルが健在であることがあらためて証明された。


 今季好調のバレンシアを4−1で下したメスタージャでの戦いぶりは、ここ数カ月より昨季のチームに近いものだった。そのプレーからどこか吹っ切れたような印象を受けたのは、選手たちが大きなプレッシャーを感じる必要がなくなったからではないか。もはや今季のラ・リーガで残された目標は、来季のCL出場権を確保することしかないからだ。

セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky
セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky

アルゼンチン出身。1982年より記者として活動を始め、89年にブエノス・アイレス大学社会科学学部を卒業。99年には、バルセロナ大学でスポーツ社会学の博士号を取得した。著作に“El Negocio Del Futbol(フットボールビジネス)”、“Maradona - Rebelde Con Causa(マラドーナ、理由ある反抗)”、“El Deporte de Informar(情報伝達としてのスポーツ)”がある。ワールドカップは86年のメキシコ大会を皮切りに、以後すべての大会を取材。現在は、フリーのジャーナリストとして『スポーツナビ』のほか、独誌『キッカー』、アルゼンチン紙『ジョルナーダ』、デンマークのサッカー専門誌『ティップスブラーデット』、スウェーデン紙『アフトンブラーデット』、マドリーDPA(ドイツ通信社)、日本の『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿

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