坂本が女子首位「全くびびらなかった」 全日本フィギュア女子SP後コメント

スポーツナビ
 フィギュアスケートの全日本選手権が21日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕した。女子ショートプログラムでは17歳の坂本花織(シスメックス)が73.59点で首位に立った。宮原知子(関西大)は73.23点で2位につけ、本郷理華(邦和スポーツランド)が70.48点の3位に入った。

首位の坂本花織、得点に「びっくりしかなかった」

ショートプログラムで73.59の高得点をマークした坂本花織 【坂本清】

(ドヤ顔でしたが?) ドヤ顔じゃないです(笑)。最後のスピンが危なかったんですけど、なんとかこらえてやり切ったなと思います。(どんな気持ちでリンクに立った?) リンクに立ったときは緊張しっぱなしであまり覚えていないのですが、曲がかかって、ステップで気持ちが落ち着けるので、そこで普段どおりに戻ってきました。(点数(73.59)は予想していた?)全然です(笑)。(ステップも音を拾っていたが、練習で意識していた?)朝練なんかで(三原)舞依ちゃん(シスメックス)と一緒に貸切で練習したときに、ステップの練習もたくさんやっていたので、それがしっかりできたのかなと思います。

(この日の演技で一番良かったところは?)ずっと平常心でできたことです。全くびびらなかったです。(演技前に先生からは?)「もうやっといで〜」と軽い感じで送り出されました。(平常心で臨むために変えたことはある?) 特にないんですけど、いつも練習するのが朝と夜で、朝は体が動かないんです。でもそういうときでもノーミスでできるように練習したのが良かったのかなと思います。(平昌五輪の試合が午前中にあることは意識している?)まぁ、一応(笑)。

(得点は)いつもどおりできたので70点ちょっとくらいかなと思っていたんですけど、(実際の結果は73.59点で)それをはるかに超えたのでびっくりしかなかったです。(8月にショートプログラムを変えたが、ここまでできると思っていた?)いや、できていなくて、初めの2試合はぼろぼろでした。前のショートに戻したいと思っていたくらい嫌だったんですけど、ここまで練習してきて良かったなと思いました。(毎朝の練習で意識していたことは?)本当に朝は脳が働かなくて、何も考えられないのですが、試合のときは緊張して頭が真っ白になることもあると思うので、いつでもどんなときでもできるように練習してきました。

(最近は自信に満ちあふれているが?)シーズンが始まって自分がシニアというのはあまり実感がなかったんですけど、だいぶ今季は試合にたくさん出させていただいて、試合にも慣れたし、自分がシニアなんだなというのをだいぶ実感してきて、点数も出るようになったので自信になりました。(その自信はいつから?)スケートアメリカからですね。一気に「いけるんじゃねぇ」と思いました(笑)。

宮原知子は2位「フリーで思い切って挽回したい」

宮原知子はショートプログラムで2位につけた 【坂本清】

(演技は納得できるものだった?)まあまあ良かったので、いま悔しい思いもありますが、納得はしています。(悔しい思いの部分は?)点数的にもう少し伸びてほしかったなというのはありました。でも、ショートで完璧よりは、フリーで思い切って挽回できるようにしたいので、強い気持ちを持っていけるかなと思います。

(思ったより得点が出なかったというのは何が足りなかった?)ちょっとだけ緊張が演技に出てしまったかなというのはあるので、伸び伸びできたらよかったなと思うのですが、何とかまとめれたのでそれは良かったです。(スピードはしっかり出ていたように見えたが意識していた?)このリンクはすごくスピードを出しやすくて、特にステップは気持ちよく滑れたので、ステップの最後のところは良かったなと思っています。

(思うように練習ができない中で、今の状態というのは、どうとらえている?)ここまで一気に(調子を)上げるという計画ではなかったので、順調にここまでこられてうれしいですし、感謝しています。それを感動という形で伝えられるように演技をしたいと思っています。(今日1本滑ってみて、気持ちが変わった部分はある?)ショートの前はちょっと、「できるかな?」という不安もまったく無いとはいえなかったですが、フリーではそんなことを考えていられないという思いが出てきました。

(この大会に100パーセント合わせると言っていたが、今日やってみて感触は?)やるべきことはしっかりやってきたと思います。練習ではここに100パーセント合わせるつもりで練習してきたので、いいスタートだったんじゃないかなとは思います。

(他の選手の得点や演技は一切見ないで臨んだ?)はい。まったく……。自分の前の(樋口)新葉ちゃんの点数は耳には入ったんですけど、それ以外はまったく聞こえていなかったというか、聞いていなかったです。
(今日のジャンプについては?)緊張した中でも思い切って踏み切れたので、去年の緊張した状況で跳んだジャンプよりはうまく跳べたかなと思います。
(明後日のフリーに向けては?)自信があるフリーなので、自分の良さを思い切って出して、いい形で終われるように頑張りたいです。

3位の本郷理華「やっと試合で力を出せた」

本郷理華は演技後に涙を浮かべ観客の声援に応えた 【坂本清】

(キス&クライでぐっときている感じでしたが、どんな感情だった?)やっと試合で自分の出せる力を出せたなと思いました。今考えるとちょっとダメだったところもあったんですが、ジャンプはクリーンに降りることという一番の課題にしてきたところが自分の感覚ではできていました。やっとできたと思ってうれしかったです。(どれくらいの緊張感だった?)いつもの試合の通りすごく緊張していて、でも特別すごく緊張で足が震えたとかそういうわけではなくて、いい緊張感を持って臨めていたと思います。

(五輪に届く届かないに関わらず思いきりやろうと思えたのはいつ頃?)グランプリシリーズが終わって、日本選手の中でも一番点を出せていなかった。回転不足もたくさんあって課題ばっかりで、間に合うか分からないなと自分の中では思っていたんです。でも周りの人がたくさんアドバイスをくれて、周りの人がこんなに頑張ってくれているのに自分が諦めたらだめだなと思いました。(周りの方というのは?)先生達はもちろん、家族とか、他の先生とかもたくさんいろんな人がアドバイスをくれました。

(演技でできなかったというのはどんなところ?)ステップが前半は良かったんですけど、後半はターンがとんじゃったとか細かいところです。もしかしたらダメだったかなと思っています。(回転不足を無くすために、してきたこととは?)これをしたから修正できたというのは具体的には無くて、高く上がろうとか降り方に気を付けようとか、いろんなことを試して。いろんなことを先生に教わりながらやってきました。

(70点という点数については?)70点台をずっと目標にして超えられていなかったので、壁を越えられて良かったと思います。でも70点で満足せずもっと点が出るように工夫しないといけない中で超えられたので、もっと点を出せるように進んでいきたいです。
(フリーに向けては?)フリーもしっかり集中して今日のように演技後出しきったと思えるように、自分の演技に集中して練習してきたことを全部出したいなと思います。

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