「大学から世界へ」2人が語る未来 ラグビー・野口竜司×陸上・關颯人

斉藤健仁
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提供:ラグビーワールドカップ2019組織委員会

<大学生活>銭湯に昼寝、2人のリカバリー

授業、練習が続く中で、リラックスも重要だと語る2人 【赤坂直人/スポーツナビ】

 野口さんは去年から日本代表でも活躍していますよね!

野口 一番上のカテゴリーである日本代表を経験して、リカバリーの大切さを感じました。今まではいろいろなトレーニングをしなくては……と思っていた部分もありましたが、実は終盤にパフォーマンスが上がらないのはリカバリーが影響しているのではないかと思うようになりました。
 ただがむしゃらにやるのではなくて、リカバリーをして次の日やその次の試合に向けて100パーセントに持っていく。いい準備をした上で試合に臨むことが大事だなと気付けました。

 すごくよくわかります。陸上も長距離は1日中練習できる種目ではないので、基本は朝、午後で2回とか、合宿でも多くて3回とかの練習です。リカバリー、特に睡眠時間などは非常に大事ですし、食事面はすごく重要視してやっています。

 だからというわけではないんですが、リラックス方法としては昼寝がすごく好きで、授業が一コマ開いたら大学近くの寮に帰って寝ています。1時間寝るだけでも全然違うので、昼寝した方が午後練習にすっきりして臨めるし、パフォーマンスが上がるんです。

野口 僕はリラックスするために銭湯に行くようになりました。近くの銭湯や、たまにスーパー銭湯も行きますね。先日のオフの時には山梨の「ほったらかし温泉」に行きました(笑)。

<勝負の大舞台へ>關「箱根駅伝では優勝を目指したい」

前回の箱根駅伝で力走する關。今回は経験を生かして優勝を狙う 【写真:日本スポーツプレス協会/アフロスポーツ】

――いよいよ、年末年始にラグビーは大学選手権、陸上は箱根駅伝があります。

 出雲駅伝ではアンカーを走らせてもらって、個人で区間賞を取り、優勝テープを切ることができました。去年から優勝を口にしていましたが、なかなか勝ち切れず、ようやく勝つことを知ることができ、プラスになりました。
 一方で、全日本大学駅伝では自分の役割を果たせず区間6位の成績に沈み、チームにも迷惑をかけてしまい結果は準優勝でした……。勝てるチームだったのにうまくいかない部分があってとても悔しかったです。だから箱根駅伝では全員でいい走りをして優勝を目指したいですね。

野口 箱根駅伝では前回は何区を走ったの?

 前回はエース区間の2区を任されたのですが、良くなかったです。前回は僕を含めて1年生が半分の5区間を走ったのですが、経験が足りないところもあって多くの選手が失敗してしまいました。経験の重要性を再認識しましたので、前回の経験を今回に生かして、いい走りにつなげたいですね。

野口 僕も1年生から試合に出ていて、余裕はなかったですけど、先輩に引っ張ってもらっていた部分が大きかったですね。だから最高学年の今は下級生に余裕を持たせてあげられるようなプレーをしていきたいです。

 陸上競技部もキャプテンや4年生中心に引っ張ってもらっています。僕は周りからエースと言われますが、まだまだ実績も力も足りないと思っています。それにふさわしい選手になれるようにやっていきたいですね。

野口 僕にとっては大学ラグビーの最後となる大学選手権です。1試合1試合ベストを出していきたい。例えば、ディフェンスは良くなっていますが、アタックに関しては、もっとボールを動かすためのブレイクダウン(タックル後のボール争奪戦)とか、細かいところも意識してプレーしたいと思っています。

 箱根駅伝の往路とラグビー大学選手権の準決勝が同じ1月2日ですね。ともに戦っている気持ちで走りたいし、駅伝の方が始まる時間が早いので、往路で勝って勢いをつけたいですね!

野口 負けていられないし、一緒に戦う気持ちでやります!

(編集部注:東海大学ラグビー部は、1月2日14時10分キックオフの大学選手権準決勝で、8連覇中の帝京大学と対戦する)

<ラグビーの魅力>野口「体が小さくてもスキルで上回れば戦える」

世界選抜戦で突破する野口。「体が小さくてもスキルで上回れば戦える」と語る 【写真:FAR EAST PRESS/アフロ】

野口 關くんは2年生ですでにトップレベルの選手だなんてすごいですね。陸上は個人競技だけど、駅伝は駆け引きやタスキの順番とかチームで戦う一面もあるのが魅力だと思います。僕も2019年のワールドカップの出場を目指すので、ぜひラグビーも見てほしいですね!

 この前、日本代表とフランス代表の試合(23対23で引き分け)を見たんですけど、面白かったです!
 キャプテンのリーチ マイケル選手も東海大学出身ですし、ラグビー界にもOBが多いので応援にも気持ちが入ります。ところで、ラグビーの魅力ってどんなところですか?

野口 なかなか魅力を口で伝えるのは難しいんですが、ラグビーはコンタクトスポーツだけど、それでもただ体が強ければ勝てるというわけではない。体が小さくてもスキルで上回れば大きい相手にも戦えます。
 日本代表はボールを動かすラグビーをするので、そういうところを見てもらえたらうれしいですね。

<大学から世界へ>19年ワールドカップ、20年東京五輪へ

ラグビーワールドカップ、東京五輪に向けて健闘を誓い合った 【赤坂直人/スポーツナビ】

――2019年にはラグビーワールドカップ、2020年には東京五輪が日本で開催されます。それぞれの思いを。

野口 今年も日本代表に招集されて、2019年ワールドカップを視野に入れられるようになりました。だからもちろん目指したいですし、準備して活躍したいですね。
 日本代表の試合を経験して、自分の通用する部分だったり、成長を感じたりした部分もありましたが、それ以上に同じポジションの選手と比べて自分が足りない部分を痛感しました。「あと2年でどれだけそのレベルになれるか」がポイントだと思うので、自分でプレーを磨いていきたいです。

 日本代表を経験して、キックを多く使う戦術であったり、今まで自分が知らなかったラグビーや世界のラグビーを知ることができて、自分のラグビー観にプラスになりました。

 僕の場合は2020年の東京五輪を視野に入れていますが、その時は社会人1年目なので、大学でつけた競技力で戦うことになると思います。まだシニアの国際経験もないので、在学中に経験を積んでおきたいと思います。

 ですが、2020年が自分のピークではないとも思うので、東京五輪をひとつのステップとして、その先の世界選手権や五輪で活躍できる選手になりたいです。
 ゆくゆくはマラソンにも挑戦したいと思いますが、今はトラック競技でトップレベルを目指します。2021年の世界陸上はお世話になったオレゴンで大会が開催されるので、そこで活躍して恩返しができればいいと思っています。

野口 これからもお互いに刺激し合いながら、それぞれがレベルアップしていければいいよね!

 頑張ります!

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著者プロフィール

斉藤健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」、「高校生スポーツ」の記者も務める。 学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「世界最強のゴールキーパー論」(出版芸術社)、「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版)、「田中史朗と堀江翔太が日本代表に欠かせない本当の理由」(ガイドワークス)、「ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「エディー・ジョーンズ4年間の軌跡―」(ベースボール・マガジン社)など著書多数。最新刊は「高校ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版/2017年11月刊)。

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