京都橘の名将を支える恩師の存在 原点となった「オランダサッカー」

安藤隆人
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米澤監督の指導のルーツはオランダ人監督

サッカー部創設時から京都橘を率いる米澤監督の原点は「オランダサッカー」だ 【安藤隆人】

 京都橘をサッカー部創設時から率いて、全国屈指の強豪に仕立てた米澤一成監督。そんな米澤監督の原点は「オランダサッカー」であった。今からさかのぼること20年以上前、日体大サッカー部に所属していた米澤監督は、そこでオランダ人のアーリー・スカンス監督の指導を受けた。

「大学3、4年と指導を受けて、ものすごく衝撃を受けたんです。サッカーに対する考え方が全然違うし、何より僕らの疑問を理路整然(りろせいぜん)と答えて、かつ発見を与えてくれる。自分も指導者を目指していたので、すごく勉強になりましたし、僕の指導のルーツですね」

 京都橘での監督人生は、2000年からスタートした。選手の獲得に加え「中盤を飛ばしていないサッカー。しっかりと中盤を経由して組み立てるサッカー」を標榜し、地道なチーム作りを積み重ねた結果、7年後の2007年度に高校総体(インターハイ)出場、翌年度に全国高校サッカー選手権に初出場。12年度には2度目の選手権出場で準優勝を成し遂げ、全国の強豪の仲間入りを果たした。

 そして、高校サッカー界屈指の名将となった米澤監督は、今年2月にチームのオランダ遠征を実施し、そこでかつての恩師と会った。
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著者プロフィール

1978年2月9日生まれ、岐阜県出身。5年半勤めていた銀行を辞め単身上京してフリーの道へ。高校、大学、Jリーグ、日本代表、海外サッカーと幅広く取材し、これまで取材で訪問した国は35を超える。2013年5月から2014年5月まで週刊少年ジャンプで『蹴ジャン!』を1年連載。2015年12月からNumberWebで『ユース教授のサッカージャーナル』を連載中。他多数媒体に寄稿し、全国の高校、大学で年10回近くの講演活動も行っている。本の著作・共同制作は12作、代表作は『走り続ける才能たち』(実業之日本社)、『15歳』、『そして歩き出す サッカーと白血病と僕の日常』、『ムサシと武蔵』、『ドーハの歓喜』(4作とも徳間書店)。東海学生サッカーリーグ2部の名城大学体育会蹴球部フットボールダイレクター

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