田嶋会長「世界基準で強化していく」 日本代表 年間スケジュール2018発表

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北澤委員長「楽しんでいただけるような18年にしていきたい」

北澤豪フットサル委員長はフットサルとビーチバレーのスケジュールを発表 【スポーツナビ】

北澤 17年、いいこともそうでないときもありましたが、どんなときもサポートいただきましたキリン様、アディダス様、その他サポートカンパニーの皆様、メディアの皆様、何よりもファン・サポーターの皆さま、いつも応援してくださって本当にありがとうございました。

 まずは強化方針と年間スケジュールから話していきたいと思います。17年を振り返ると若手の強化促進ということで、5月にU−20のフットサル選手権がありました。そしてU−25で出場した、9月に行われたアジアインドアゲームズ。それぞれ優勝はできなかったですが、国際経験を得ることによって、そこから5人の選手がA代表のチームに入ることができ若手の強化を進めることができました。ブルーノ・ガルシア監督をはじめ、コーチングスタッフ、特にGKコーチとフィジカルコーチについてはFリーグと連携、情報共有することによって、効率的に強化することができました。

 課題は、16年の(W杯)コロンビア大会に参加できなかったことからチームを構築している最中です。そして、アジアだけにかぎらず、世界の強豪と戦う競争の環境が必要だったのではないかと考えております。

 ここからは2018年の強化方針になります。当然A代表のチーム強化、4つ掲げています。昨年は大会があったということでU−20カテゴリーからになりましたが、18年はA代表を中心とした中でトレーニングキャンプで若い選手を入れながら強化を図っていきたいと思います。また、直接ブルーノ・ガルシア監督がクラブに巡回指導をして、代表に必要なコンセプト、選ばれるための基準などを伝え、効率的に強化したい。あとは国内トレーニング、4つ目はアスリート能力を上げていかなければ国際舞台では通用しないということが強化方針となります。

 18年の目標大会は、チャイニーズタイペイで2月に行われるAFCフットサル選手権です。そして1月にコロンビアのW杯で優勝したアルゼンチンと強化試合を組むことができました。3月、9月、10月にヨーロッパへ行き、世界基準で戦うというのをスケジュールに入れています。

 U−19の年間スケジュールですが、昨年U−20の世界選手権がありましたが、今年も19年に向けた予選があります。この大会にとどまらず、A代表につながるような一貫した大会になればと考えています。

 女子は9月のアジアインドアゲームズではライバルのイランに勝って、決勝でタイに負けるという結果になりましたが、タイで開催されますので、ぜひとも獲得したい大会になります。来年は5月に行われます。また、少し変則的ですが、19年に向けたAFCの予選も行われます。この大会で決勝に出場した2チームには18年に行われるユースオリンピックに参加する権利が与えられます。その際には、U−18のチームを立ち上げることになっています。

 ビーチサッカーの話をさせていただきます。残念ながら、17年にバハマで行われたW杯でグループリーグ敗退してしまいました。でも、決勝戦に進んだ2チーム、タヒチとブラジルと同じグループでしたので、この経験は次に生かしていかなければいけないと考えています。その中でマルセロ監督が4年間率いてきたチームの戦術の浸透ということで成果を挙げられたと思いますが、同じメンバーということで、若手選手の育成にはつながらなかった。これからは少し世代交代のためにいろいろなことをしていきたいと思います。また、フットサル同様、アスリート能力のパフォーマンスを向上させなければ国際大会では結果を残せないという課題があり改善していきたいと思います。

 18年のスケジュールですが、19年のW杯に向けたチームづくりになります。まだ監督が決まっていませんが、決まり次第、スケジュールを調整して進めていきたい。世代交代のためにも、2月、3月でラージリストを作るようなキャンプを行い、国際大会に臨めるような体制にしていきたいと思っています。

 フットサル、ビーチサッカー、サッカーを通して来年も皆さんに喜んでいただいて、そして楽しんでいただけるような18年にしていきたいと思いますので、来年もよろしくお願いいたします。

フットサル日本代表のブルーノ・ガルシア監督は「構築」と「再構築」を掲げた 【スポーツナビ】

ガルシア コンニチハ。私が日本に来たのはコロンビアのW杯が終わって2カ月後のことだった。16年に日本代表とはW杯の予選となるAFC選手権の戦いの場で縁があり、対戦した。そこで日本は(W杯の)出場権を逃したわけだが、私の来日した時のミッションは、日本が本来あるべき場所に立ち返るということだ。1つは「構築」、もう1つは「再構築」。すでに持っていたもの、そして取り返さなければいけないもの。それを取り返すことが再構築であり、新しい戦力となる若手発掘が構築になる。

 17年はアジアインドアゲームズとAFC選手権の予選という2つの大会があった。インドアゲームズは、U−25を擁して臨んだことで、これまであった年代間ギャップを埋めた。実際には22.7歳の平均年齢で、成果のある大会になった。結果として勝ち取った銅メダルは、若い選手たちに勇気と自信を与え、後押ししてくれた。もう1つは東アジア選手権を経験のある選手たちで臨み、AFC予選は3連勝で本戦へ進むことになった。客観的なデータとして、今年は8試合やって6勝2分け、主観的にもいい感触でやり切ることができた。

 18年はAFC本戦が間違いなく一番重要だ。急な日程変更もあったが、そんな環境の中であっても私たちの揺るぎない競争心は堅持して臨んでいきたい。この18年以降のことも、20年を目指して両世代の活動、競争力をつける機会を提供していかないといけない。平行して、指導者の養成、情報の共有、直接クラブに足を運びタレントのスカウトもやっていきたい。18年も「構築」と「再構築」を胸に進めていきたいと思っている。

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