田嶋会長「世界基準で強化していく」 日本代表 年間スケジュール2018発表
森保監督「東京五輪での結果、選手の育成がタスク」
男子は4カテゴリーの指揮官が集結(右からハリルホジッチ監督、森保監督、影山監督、森山監督) 【スポーツナビ】
18年にU−23アジア選手権から各試合に散開します。そこで結果にこだわって戦いをしながら、チーム作りをしたい。そして選手の育成は、結果を求めながら、結果にこだわりながら、選手にはカテゴリー代表から、A代表に1人でも多くの選手が輩出できるように育成していきたいと思っています。選手たちには日ごろからの日常を大切にしてもらい、まず所属クラブでレギュラーの座をつかんでもらえるようにいろいろな働き掛けをしながら、最終的にはA代表で活躍する選手が出ることを願いながら監督としての仕事をしていきたいと思います。
来年もここにおられるハリルホジッチ監督をはじめとするすべてのカテゴリーの監督・スタッフ、サッカー協会をはじめとするすべてのサッカーファミリーの皆さんと力を合わせて、喜んでいただけるような活動をしていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
来年の10月に行われるアジアの最終予選を勝つことによって、2019年のU−20W杯を必ず勝ち取りたいと思っています。今年の5月に韓国で行われたU−20W杯で、内山篤監督が5大会ぶりに参加を決めてくれましたが、これを途絶えさせるわけにはいきません。必ずや世界への切符を勝ち取って、そしてさらなる上のステージに向かっていけるような、そんな選手強化をしていければと思っています。
先日のクラブW杯の3位決定戦を見ていたら、メキシコのパチューカで試合の終わりぐらいに18歳以下の選手が3人ピッチに立っていました。まさにその年代の選手たちがわれわれのカテゴリーに入っていますので、フル代表、五輪代表、各クラブにおいても18歳、19歳の選手たちが先発で出ていく選手を増やすように、日ごろのクラブでの活動にもいい影響が与えられればと思います。皆さんのご支援とご声援に応えられるように努力していきますので、来年もよろしくお願いいたします。
それはアジアの予選を突破したご褒美だったと思っています。今年9月のU−17W杯では、圧倒的な力を持つイングランドに対してラウンド16で惜しくもPKで敗れてしまった。選手は全力を尽くしてくれましたが、明らかに個々の部分で大きな差があったのは否めなかったと思います。
新しいU−16を引き続き見させてもらうことになりましたが、まずはアジアの予選を確実に突破する。突破することによって1年間、世界を目指すための経験ができる。その世界を目指すための経験が非常に重要だと思っています。U−17W杯で結果を残すということ以上に、将来の日本を背負うような人間、選手に育つことが僕たちの使命だと思っています。
高倉監督「W杯、東京五輪に向けて一歩ずつ」
なでしこジャパンは2016年、高倉麻子監督を迎え再スタートをしました。17年は、19年W杯、そして20年東京五輪に向けて、再び世界のトップに立つために、FIFA(国際サッカー連盟)カレンダーを活用して、できるだけコンスタントに代表活動を行い、たくさんの国際試合を重ねて準備・強化を進めてきました。先週まで行われていたE−1選手権では、残念ながら準優勝に終わってしまい、まだ道半ばではありますが、一つ一つの施行を成果に結びつけるべく、強化を進めていきたいと思います。
一方、育成年代ではU−19女子日本代表が10月に中国で行われたアジア選手権で優勝、U−16は9月にタイで行われたAFC U−16女子選手権で3位、共に来年のW杯出場権を獲得しました。アジアのライバルの中で目標を達成するとともに、今後につながるたくさんの成果を得ることができました。
なでしこは18年、ヨルダンで行われるW杯予選となるアジアカップに臨みます。ここで確実に出場権を獲得することができるよう、1月の国内キャンプ、アルガルベカップ、4月には1試合国内で親善試合をしてから、現地ヨルダンに臨みます。また8月にはアジア競技大会があり、これも五輪に関係する重要な大会と位置づけています。この2大会で確実に成果を挙げて、20年へとつなげていきたいと考えています。
そして、昨年までU−23で活動していたものを、今年から年齢制限をはずして、年齢にかかわらずなでしこジャパンの底上げをしたいということで、国内で合宿を行います。なでしこジャパンのスタッフが直接この選手たちを見ることで、なでしこジャパンに必要なスタンダードを伝え、この中からなでしこジャパンに引き上げられる選手を見つけること、そしてなでしこジャパンの層を厚くすることを目的としています。これは2月と11月の2回の国内キャンプを予定しています。
育成年代は、U−20が8月にフランスでのW杯に臨みます。2回の国内強化合宿、2回の国際試合への参加を予定しています。U−17は11月にウルグアイで行われるW杯に臨みます。国内で2回、海外で3回の準備をしてから臨みます。前回同様、W杯でできるだけたくさんの試合を経験し、メダルを獲得すること。そして選手個人としても、日本の女子サッカー全体としても、将来の発展に生かす成果をここで得たいと考えています。なでしこジャパンは大きなチャレンジに向かいます。たくさんの応援や支援に応えるべく、日本女子サッカーが再び世界のトップに戻り、走り続けることができるよう、精いっぱいの強化に努めてまいります。今年1年のご支援に感謝するとともに、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
なでしこジャパンの高倉監督。18年はまず4月にヨルダンで行われる女子ワールドカップ(W杯)予選を兼ねた女子アジアカップがターゲットとなる 【スポーツナビ】
来年は4月にW杯予選がヨルダンで行われます。まずはW杯の出場権を取ることはもちろんですが、アジアナンバーワンを目指して、強い気持ちで進んでいきたいと思います。その先にあるW杯、東京五輪に向けて一歩ずつ、なでしこらしくチーム一丸となって進んでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
この年代の選手たちは、大会の中での成長のスピードが速いと感じています。来年フランスで行われるW杯でも、多くの国際大会を経験する貴重な場となります。予選リーグを突破し、勝ち進むと最大で6試合経験できます。その中で選手たちには多くのことを吸収し、成長してほしいと思っています。その経験が、世界との差がどこにあるかとか物差しになると思いますので、ぜひよい準備をして戦いたいと思っています。
また、なでしこジャパンにも若い世代が底上げになるように強化し、女子サッカー全般の普及もひとつの大きな舞台であると思いますので、来年のW杯に向けて準備をするとともに、男子のW杯の後ですが、女子のU−20W杯も盛り上げていければと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。