「不安がないのが不安」ダノンプレミアム 逆転候補もズラリの朝日杯FS記者座談会

競馬専門紙「優馬」

したためていた穴馬を 波乱の主役はこの馬だ!

馬場「人気や注目度で僚馬タワーオブロンドンに一歩譲っているファストアプローチですが、陣営の手応えに大きな開きはないんですよ。前走についても“勝ち馬とは内外の差があった”と力負けではないことを強調してましたし、“ここ2戦は1800m、2000mと走っていて今回はマイルになるが、そのデメリットよりも、フットワークが大きい分、小回りから阪神の外回りに替わるメリットの方が大きいと思う”と、楽しみな様子でした」

デスク「今回が5戦目で、全て違う距離を使っているというのも珍しいケースだと思うけど、終わってみればこのマイル戦がベストだった、という可能性もあるよな」

持木「僕はダブルシャープを見直したいと思います。前走は向正面で内から寄られる不利もありチグハグな競馬になったのも仕方ないかと思います。クローバー賞で、今回人気の一角となっているタワーオブロンドンを差し返した底力を信用したいですね」

久光ダブルシャープの前走は、イレ込みもとにかくキツかったですし、とてもあれが実力とは思えませんよね。栗東に転厩したことで輸送のリスクも軽減されたわけですし、巻き返しの余地はあるでしょう」

福田「転厩初戦やから手探りとはいえ、自らも調教で跨いだ渡辺師は“うまく折り合いが付いてタメが利けば良い反応をする。重心の低いフォームにも好感が持てる”と。ただ、私見を言わせてもらえば、馬の特性が見えて調整の仕方もわかるのは、一度実戦を使ってから。潜在能力はありそうやから△は打ったけど……ってとこや」

加茂フロンティアの前走も故障馬のアオリを喰らう不利があったんやけど、それでももう少しやれてよかったんちゃうかと……。ただ、陣営によると“休み明けでまだ戦闘モードのスイッチが入っていなかった”とのこと。叩いてそのスイッチが入れば、ガラッと変わってもおかしくないやろな」

瀬古「前走で、そのフロンティアをゴール前で交わして3着に浮上したケイアイノーテックですが、勝負どころから追っつけ通しで下がりかけながら盛り返した点と、6月に新馬を勝って以来の休み明けだったことを考えれば、及第点の内容だったと言えますね。最終追いの内容も良かったですし、一度使ったことでレース勘が戻り、道中の反応も変わってくれば可能性もあると言えますよ」

デスク「あと、朝日杯といえば毎年“武豊が勝てばJRAGI完全制覇”という話題が出てくるんだけど、今年その話題が聞かれないのは、ホープフルSがGIに昇格したからなのか、それとも乗る馬の問題か?」

瀬古「そのアサクサゲンキの前走は、音無師も差すレースをイメージしていたようですが、好位から早目に先頭に立って伸び負けた内容から、距離延長に不安は残りますね。ただ、“姉のラビットランと同じタメる競馬をして、どんな脚を使えるか”とも話していて、戦法を変えて距離への対応を考えている様子でした。個人的には、生真面目でスピードが勝った姉とは違ったタイプに映りますし、距離延長がプラスになるとは思えませんが……」

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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