「不安がないのが不安」ダノンプレミアム 逆転候補もズラリの朝日杯FS記者座談会

競馬専門紙「優馬」

まだまだ控える逆転候補 奥義直伝の◎はタワー

鋭い末脚で京王杯2歳Sを制したタワーオブロンドン(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

デスク「直ちゃんは、そんなデータをふまえてタワーオブロンドンに◎ときたか」

佐藤直「昨年も京王杯2歳S勝ちのモンドキャンノが2着。タワーオブロンドンの京王杯2歳Sの勝ちタイムは、そのモンドと同じだったけど、上がり3ハロンが33秒2と大きく上回る点を評価すべきだよ。中9週のマイナスデータに加えて、ダノンプレミアムにはレースで最速の上がりをマークしたことがないのも気懸かりだしな」

桜井タワーオブロンドンは、瞬発力、レースセンスともに非凡で、距離延長にも難なく対応できるはず。前にダノンプレミアムを見る形で運んで、キッチリ捉えるシーンが浮かびますね」

須藤「ホープフルSがGIに昇格したことで、この先の朝日杯FSは、純粋なマイラーやすでに完成された早熟馬のためのレースとなるはずです。ならば、将来まで考えての比較は全く意味がないはずですし、僕もメンバー唯一の3勝馬であるタワーオブロンドンを素直に信頼したいですね。函館と小倉の2歳王者を問題にしなかった前走も相当強い内容だったと思います」

デスク「札幌1500mで勝っている馬に、マイルはどうか?と聞くのも変な話だが、距離について陣営の見立てはどうよ、馬場ちゃん」

馬場「はい。“前走はスローの中でも上手く折り合えていたように臨機応変に競馬ができるタイプだから、そこからの1ハロン延長も対応できると思う”とのことです。ここ2走は違う展開の中で結果を出せていますし、あとは鞍上に全てを任せるだけでしょうね」

田崎「これまたマイル経験のない点が懸念されるダノンスマッシュですが、気負って走ったデビュー戦とは一転してスローペースでも折り合えていたここ2戦の内容からは、学習能力が相当高いと見ていいはずです。距離延長への対応はもちろんのこと、瞬発力勝負で人気上位馬を打ち負かしても何ら不思議はありませんよ」

吉田「34秒2というダノンスマッシュの前走の上がりの数字は他と比べて見劣りますが、朝から断続的に雨が降って稍重の発表以上に力の要る馬場やったから、数字以上にキレていたはずでっせ。距離延長を意識して、3週連続でCWコースでビッシリ追われた点にも好感が持てますし、ここ2戦のように折り合えれば十分に対応できまっしゃろ」

久光「今回の組み合わせなら“ヨーイドン”の競馬になる可能性も高そうですし、そうなれば距離は問題ないでしょうね。調教だけなら、僕もダノンスマッシュが一番良く見えましたよ」

細川「状態については陣営も“不安は全くない”とのことで、“これで負けたら、現状での距離適性の差しか考えられない”というほど、自信を持っているようです。もちろん“折り合いが付く馬なのでこなせる”と、距離を不安視しているわけではないですからね」

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競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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