種牡馬傾向と近2年の厩舎別成績がカギ!? 朝日杯データ推奨はダノンPと藤沢和厩舎
今開催の阪神マイルでの脚質別成績と上がり順位別成績
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
また、上がり順位別成績では、上がり最速だった馬がラッキーライラックら3勝をあげ、勝率・連対率・複勝率ともに高い。上がり2位の馬も2着2回で連対率・複勝率50%と優秀だ。
今開催の阪神マイルでの種牡馬別成績
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
阪神芝マイルでの調教師別成績(2016〜2017/12/10)
表8 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
他では西園正都厩舎が最多タイの7勝で単勝回収率・複勝回収率ともに高く、藤岡健一厩舎も複勝率47.6%と非常に高い率を残している。
結論
表9 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
人気を集めそうなのが前走のサウジアラビアRCでレコード勝ちをおさめたダノンプレミアム。速めの流れのなか、道中2番手につけて直線も早めに抜け出して突き放す強い勝ちっぷりだった。週前半にも取り上げた2歳戦で特に好調の中内田厩舎の管理馬で、過去3年で2勝をあげているディープインパクト産駒。前走東京マイルを勝利しているのも好材料で、勝つ可能性が一番高いのではないだろうか。
相手筆頭には表8で示した阪神マイルで好成績をあげる藤沢和雄厩舎のタワーオブロンドンを推したい。前走の京王杯2歳Sは上がり最速の33秒2で、2着に2馬身差をつける快勝。朝日杯FSを目標にしたローテーションで、ルメール騎手が継続騎乗なのも好材料だ。展開によっては、ダノンプレミアムを逆転するシーンも大いにありそうだ。
上記2頭が1着候補で、他の連下候補として同じく藤沢和雄厩舎のファストアプローチ、好成績のディープインパクト産駒からケイアイノーテック、先行して速い上がりが使えるカシアスの3頭を挙げておきたい。ファストアプローチはシュミノー騎手が騎乗予定で、坂を苦にしないパワータイプ。ケイアイノーテックは前走複勝率が高いデイリー杯2歳S組で先行できるのが強みだ。カシアスは前走京王杯2歳Sで2着に敗れたものの、まだ底を見せていない点が強調できる。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。