【埼玉西武】【担当スカウトが熱く推す③】獲得の決め手は元近鉄投手コーチの話 山本由伸投手になりそうな雰囲気を持つ右腕

埼玉西武ライオンズ
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篠原響投手 【©SEIBU Lions】

12月1日(日)に新入団選手発表会を終えたライオンズの未来を担う選手たち。来季からチームの一員になる若獅子たちのことをファンの皆さまにより知っていただくために、担当スカウトのインタビューをお届けします。
スカウト陣は暑い日も寒い日も、ライオンズの未来を信じ一年を通して日本中の選手たちを見続けてきました。そして、縁あってライオンズの一員となった担当選手を、指名直後から全力でサポートしてくその関係は「親子」と言っても過言ではありません。

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第3回はドラフト5位・篠原響投手!担当の安達俊也スカウトが篠原投手のプレーや思い描く未来を熱く語ります!

ドラフト指名に向けて不安なし! “投げっぷり”あふれるピッチングに惚れた

高校2年生の秋の福井県大会は、篠原投手が所属する福井工大福井高が初戦敗退したこともあり、投げる試合を見られませんでしたが、篠原投手の噂は以前から聞いていました。「速い球を投げる子がいるよ」と。その噂を確かめたくて高校3年生になった春の福井県大会を見に行きました。リリーフで出てきて、すごく“投げっぷり”が良かったです。つまり堂々と投げていました。腕の振りもいいし、球速も147キロくらい出ていて、「面白いな」というのが第一印象でした。選手をスカウトするうえで一番重要なのは第一印象。逆に言えば、視察したときに不調だとあまり評価できないこともあります。篠原投手を初めて見たときは良い状態で「良い投げ方をしている」と私の目には映りました。

3年生春の北信越大会に出場し、準決勝の帝京長岡高戦では茨木佑太投手(千葉ロッテ育成2位)と、先発として投げ合いました。その2日前、初戦の高岡商高戦ではリリーフで投げるのを見ましたが、先発ではどんな投球をするのか楽しみにしていました。試合では不運もあって点を取られましたが、それでも落ち着いて投げている姿が印象的でした。夏の県大会では、準々決勝で北陸高に0対2で敗退。それでも、「夏まで順調に来たな」という成長が感じられました。

球団に指名を薦める決め手になったのは、夏の大会後、篠原投手がプロ志望届を提出して調査に行ったときです。投球練習を見ると、夏の大会時より良くなっていました。「もっと良くなると思うよ。夏の大会以降も投球練習をずっとしているから」。そう教えてくれたのが、投手コーチの山口哲治さん。近鉄が1979年にリーグ優勝したときのリリーフエースで、私にとって近鉄の先輩です。山口さんの話に加え、自分で見た印象も良かったことが推薦する決め手になりました。練習後に本人と面談をすると、トレーニングへの向き合い方や将来なりたい理想像など、考え方がしっかりしているなと感じました。指名に向けて不安材料はなかったですね。

「ドジャースの山本由伸投手のように育ってほしい」とドラフト会議後の指名あいさつで篠原投手に言いましたが、最大限の期待をしているということです。山本投手の高校時代も見ましたが、ああいう感じの投手になりそうだという雰囲気があります。身長も同じくらいですしね(共に178センチ)。篠原投手は真っすぐに力があります。実際、試合では真ん中より高い球を空振りさせる場面が多くありました。今の平均球速は140キロ台ですが、これからトレーニングを重ねていけば150キロ、155キロくらいまで行くと思います。

今後は3年目くらいに頭角を表し、4年目から活躍してくれればいいですね。本人にも伝えているのは、「別に高校生だからといって、遠慮することはない。入団して最初は体づくりからが大事と言われるけど、そこの次元を超えていってくれていいから」ということです。プロのトレーニングは初めてになりますが、それがしっかりできるようになれば、持っている力を生かしていけると思います。ファンの皆さま、数年後を楽しみにしていてください!

【©SEIBU Lions】

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埼玉西武ライオンズに関する選手、イベント情報はもちろん、選手コラムやライオンズが取り組む活動についてもお届けいたします!週1〜2回を目途に公開いたしますのでお楽しみに!

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