ビジネスのプロがエティハドに集結? SAPスポーツサミットに潜入
世界32カ国からスポーツビジネスのプロが集う
エティハド・スタジアムにスポーツビジネスのプロが集結。最新の事例が紹介された 【写真:SAPJAPAN】
基調講演には元イングランド代表のフランク・ランパード(左)が登壇した 【写真:SAPJAPAN】
このサミットでは、最新のスポーツ業界向けソフトウェアや、ユーザーの最新事例などを学ぶことができる。
アーセナルのEコマースソリューション導入事例
新しいオンラインショップの画面。画面上でプリントするネームやワッペンのプレビューを見ることができる 【写真:SAPJAPAN】
「公式オンラインショップは、55%以上が英国以外からの流入です。また、65%以上はモバイルデバイスからアクセスされています。しかし、アクセスからの購入率が低いことが問題でした。また、世界的な有名選手と新たに契約する時などは急激にアクセス数が上昇します。このようなトラフィックのピーク時に耐えられるよう、システム処理速度の改善も必要でした。これらの課題を解決するために、オンラインショップの再構築を決めたんです」
新しいサイトでは、以下が新たに実現できたという。
・モバイルアクセス対応
・言語、通貨のグローバル対応
・オムニチャネル化(店鋪・スタジアム受取も含めたデリバリーオプションの充実)
・ユニホームなどのマスカスタマイゼーション対応
・パーソナライズされた体験の提供
・ページ読み込み時間の短縮
その結果、17年8月にローンチしてから以下のような成果が確認されている。
「再構築前と比較して、オンラインショップの総売上は77%もアップしました。もちろん、モバイルアクセスに対応したこと、多言語・他通貨にも対応したことで、モバイルや海外からアクセスしたファンの購入率が上がったことが大きいです。サイトへの訪問数自体も37%アップしています。 世界有数のリテール企業をベンチマークとして、サービスの向上に努めたことが成果に結びついていると考えています」
なお、17年11月現在で日本はまだ未対応のため、新しいオンラインショップでの購入体験はお預けとなっている。