バスケ男子代表、3大会ぶりのW杯出場へ 最初の関門はアジアの強力なライバルたち
アジアで頭一つ抜けた存在のオーストラリア
8月のアジアカップで優勝したオーストラリア。アジアでは頭一つ抜けた存在だ 【月刊バスケットボール】
その原動力となっているのが国内プロリーグNBLで、オーストラリアとニュージーランド両国の計8チームが所属。2017‐18シーズンは計100万人の観客動員を見込んでいて、今年はシーズン前にNBAとプレシーズンマッチを行うなど、精力的な動きを見せている。
そんなオーストラリアと日本が直近で戦ったのが前述のアジアカップ初戦で、日本は68‐84で敗退。この試合、第1クオーター(Q)こそ20‐19とリードしたが、その後はオーストラリアにアジャストされ、第2Q、第3Qともに10点以上の差を付けられてしまった。
そのオーストラリアは、今回のW杯アジア地区1次予選にもNBA選手は出してこないが、それでも「上背のある能力の高い選手が多いので、まずはその高さ対策をいかにするかがカギとなります」と東野技術委員長。同時に「オフェンスでもしっかり対抗できるよう日本の形を作ることが大切になります」とのこと。アジアカップでの差を、W杯アジア地区1次予選ではどこまで詰められるのか。「十分ではないがチームとして少しずつ良さが見えている」(東野技術委員長)という日本の戦いに注目だ。
チャイニーズ・タイペイの大黒柱はデイビス
日本の対戦相手の中で唯一、FIBAランクが下位のチャイニーズ・タイペイ。中国リーグでプレーする選手が多い 【月刊バスケットボール】
そのチャイニーズ・タイペイにはSBLというプロリーグがあり、チーム数は7と少ないが、多くのトップ選手はサラリーの高いCBA(中国プロリーグ)でプレーして心技体を磨いている。その中で要注意なのが、クインシー・スペンサー・デイビス。東野技術委員長が「デイビスにインサイドを固められ、リバウンドを取られてしまった」と話す東アジア選手権では、日本は73‐78で敗退。第1Qで15‐25と出鼻をくじかれ「点差を付けられたことでオフェンスのリズムに乗れなかった」(東野技術委員長)のも痛かった。
一方、そのデイビスが出てこなかったアジアカップでは、87‐49と日本が快勝。東野技術委員長は「この試合ではゲームを作れた」と言うが、それもデイビス不在の要素が大きかったのは明らか。迎えるW杯アジア地区1次予選では、そのデイビスをどれくらい抑えられるかが勝敗を分けることになるだろう。
日本代表のW杯アジア地区1次予選の日程
2017年11月27日 vs.オーストラリア (アウェー)
2018年2月22日 vs.チャイニーズ・タイペイ 横浜国際プール(ホーム)
2018年2月25日 vs.フィリピン (アウェー)
2018年6月29日 vs.オーストラリア 千葉ポートアリーナ(ホーム)
2018年7月2日 vs.チャイニーズ・タイペイ (アウェー)
スポナビライブ番組情報(PR)
11月24日:日本vs.フィリピン
11月27日:オーストラリアvs.日本