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ハリル「ものすごく可能性を感じた」
国際親善試合 ベルギー戦後の会見
ハリルホジッチ監督はベルギー戦後、「経験が足りない選手が多いので、まだ伸ばすことができる」と結果をポジティブにとらえた
ハリルホジッチ監督はベルギー戦後、「経験が足りない選手が多いので、まだ伸ばすことができる」と結果をポジティブにとらえた【写真:高須力】

 サッカー日本代表は現地時間14日、ブルージュのヤン・ブレイデルスタディオンで国際親善試合のベルギー戦に臨み、0−1で敗北。欧州遠征を2敗で終えた。


 前半の立ち上がりから積極的にプレスをかけ、ベルギーゴールに迫った日本だったが、0−0で迎えた後半27分、ロメル・ルカクにクロスをヘディングで合わせられて失点。日本にもチャンスはあったが決め切れず、1点ビハインドのまま試合終了を迎えた。


 試合後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「1人(ナセル・シャドリ)に4人が抜かれてしまい、もったいない失点をしたが、ブラジル戦よりもいいゲームコントロールができた」と一定の評価を与えた。


 また、7カ月後に迫ったワールドカップ(W杯)に向けては「経験が足りない選手が多いので、まだ伸ばすことができる」「このチームにものすごく可能性を感じた」とポジティブにとらえ、「より良い準備ができると思う」と語った。

ブラジル戦よりもいいゲームコントロールができた

 一言、残念だ。チームはいい試合をしたと思う。1人(ナセル・シャドリ)に4人が抜かれてしまい、もったいない失点をしたが、ブラジル戦よりもいいゲームコントロールができた。攻撃面では得点につながるチャンスがあったが、決められなかったのは残念だった。いい結果を求めていたので少し残念だが、本当にこのような結果であっても、選手たちにはロッカールームで「大きなライオンを倒すところまでいったぞ」と祝福した。次はもっと良くなると思う。


──ブラジル戦からの改善点と評価は?(大住良之/フリーランス)


 まず、心理面でより良い準備ができた。ブラジル戦の後、彼らはブラジルに対抗するまではいかないけれど、かなりのところまでプレーできることに気付いた。ブラジル戦の最初の20分は、相手をリスペクトしすぎたところに問題があった。今日は最初の10分は入りがよく、2〜3回のチャンスも作った。最初の5分、10分で浅野(拓磨)にもう少し経験と冷静さがあればゴールできたと思う。


 試合全体を通してブロックの高い位置、低い位置のオーガナイズができていた。われわれが与えたアドバイスに対して、彼らはしっかりリスペクトしてやってくれた。ただ、パスのところで簡単に失ってしまったところが気になった。ラストパス、得点させるパスのところ、3対1のシチュエーションまでいけた(場面もあった)。いいチームなら何なく決めることができる。


 経験が足りない選手が多いので、まだ伸ばすことができる。この2試合を通して、いろいろな結論を導き出すことができた。われわれは別のトレーニングが必要であることを、あらためて(この2試合から)教えてもらった。W杯の本大会に向けて、より良い準備ができると思う。


──別のトレーニング、導き出された結論とは何か?


 まず、このチームにものすごく可能性を感じた。守備はブロックを作れば、ある程度のチームに対しても、どんなチームにでもボールが奪えることを証明した。これからは、ボール奪った後の冷静さをトレーニングしなければならない。できるだけボールを前の局面に進めていかなければならない。つまり背後にボールを導き出すということだ。良いチョイスをする、良いパスをするということが問題になる。


 今日は本当に多くのチャンスがあった。そこは自信や経験の問題になってくる。ブラジル戦、ベルギー戦に初めて出た選手もいたが、当然ながら相手は強い。そういうことも含めてチャンスがあったが、負けてしまったので満足はしていない。(この2試合は)成長するため、学ぶためでもあった。 


 私の頭の中には「もう少し、ここを伸ばしたい」というアイデアはある。タクティクス(戦術)、メンタル、テクニック。個人で違いを見せつける選手が足りないということを時々感じることがある。ブラジルには何人かいるし、ベルギーにもいた。両サイドの選手もすごかった。こういう違いを生み出せる選手、特に点を取るというところで、われわれにはまだ足りない。ただ、そこを求めてばかりいても仕方がないので、組織プレーで、トップパフォーマンスで臨まなければならない。

12月で国内組からA代表に入るかという決断がなされる

──守備に関して選手の中で話し合いがあり、監督もそれを喜んでいたそうだが、いい変化はあったか?


 戦術のところは、みんなでトレーニングをした。そして、われわれが与えたアドバイスをしっかり選手がやってくれた。中をどう切るか、外をどのように消すか、すべて説明した。そして選手にも、みんなで話し合ってくれと話した。1人に突破されたら誰がそのポジションに入るのか、さらにズレたら誰が入るのかというところまで突き詰めた。


 毎試合、攻撃の役割も守備の役割も把握して選手は(試合に)入ってくれる。個人の説明、組織の説明をして、選手たちは自分の役割を完ぺきに把握して試合に臨んでくれた。ただ、1人(の選手)が3人も4人も突破するのは予想していなかった。今日はハイプレス、ロープレスと使い分けていたのが、まだまだフィジカルがトップでない選手もいた。このリズムについていくという意味で、何人かはもう少ししっかり準備して入っていかなければならない。守備だけで満足せず、攻撃も必要だ。そうしたところも、しっかりトレーニングで伸ばしていきたい。


──収穫の多い試合だったが、本大会までは7カ月しかない。どうチームを完成させようと考えているのか?(小谷紘友/フリーランス)


 各個人に話していることだが、本大会に向けて大事なのはクラブの役割だ。次は(来年)3月に合宿があるが、まずはフィジカルを上げて合宿に入ってほしい。フィジカルコンディションがもう少し上がれば、攻撃でも守備でもよりよい戦術が使える。特に国内組。12月に東アジアカップ(EAFF E-1サッカー選手権)があるが、そこでしっかり準備してほしい。この12月で国内組からA代表に入るかという決断がなされると思う。


 ただ本当のトレーニングは、本大会前の3週間で突き詰めていく。その3週間でテクニック、タクティクス、フィジカル、メンタルのすべてを上げていく。それから(W杯本大会グループリーグの)3試合を戦わないといけない。もしかしたら、もう少しやらないといけないことがあるかもしれない。6月で準備が始まるわけではない。今日から6月まで、すべてが合宿みたいなものだ。それをすべて、自分たちのクラブでやってほしい。自分個人のパフォーマンスを上げてほしい。代表候補には毎日、コンタクトを続けていきたいと思う。


──長澤和輝をスタメンで起用したが、評価は?


 初めての試合にしては本当に良かったと思っている。たくさん走り、たくさん守備もやってくれた。攻撃面でもっと顔を出してほしいが、国内組全員に言えることとして、リズムについていけていない。もしかしたら(山口)蛍だけがフィジカル的な能力が高いのではないか。こういった試合のリズムに十分ついていけるのは彼だけだ。他の選手はまだまだだ。ただ長澤については、このような簡単ではない相手に対してテストをしたが、私は満足している。


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