シルバーストンと鈴鹿のタイムバトル! 今宮純のF1ザ・ショウダウン
母国イギリスGPで優勝したルイス・ハミルトンは多くのファンに囲まれ記念撮影 【XPB Images】
今年の鈴鹿は記録更新が必至
第10戦イギリスGPでポールポジションのルイス・ハミルトンが1分26秒600(平均時速244.891キロ)のコースレコードを樹立。昨年予選Q2の1分29秒243を大きく更新した。現在、鈴鹿のレコードは2006年の予選Q2でミハエル・シューマッハが記録した1分28秒954。ラップタイムを単純比較すると昨年まで鈴鹿は速かった。
10年に現コースに大改修されたシルバーストンは全長5.891キロ。基本レイアウトはほぼそのままで細部改修されてきた鈴鹿は5.807キロ。84メートル差でしかない。そこで12年から5年間のシルバーストンと鈴鹿のポールポジションタイムを比較(12年は予選ウェットなのでドライのフリー走行3回めのベストを抽出)。
シルバーストン:1分32秒167
鈴鹿:1分30秒839
⇒鈴鹿 −1.328秒
2013年
シルバーストン:1分29秒607
鈴鹿:1分30秒915
⇒シルバーストン −1.308秒
2014年
シルバーストン:1分35秒766
鈴鹿:1分32秒506
⇒鈴鹿 −3.260秒
2015年
シルバーストン:1分32秒248
鈴鹿:1分32秒584
⇒シルバーストン −0.336秒
2016年
シルバーストン:1分29秒287
鈴鹿:1分30秒647
⇒シルバーストン −1.360秒
今年の10月7日、鈴鹿での日本GP予選で06年のシューマッハの記録が破られるのは必至。1分28秒台前半、いや27秒台突入か、いやいや26秒台までいってしまうのか。そこで気になるのが現役のPPキング、ハミルトンがまだ鈴鹿で一度も獲得していない事実。昨年フリー走行でも1セッションもトップに立てず、PPゼロのジンクスをずっと続けたままなのだ。