久保は60分プレー、レアル・ソシエダはバスクダービーで敗れる

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

聖地”カテドラル”での一戦はアトレティック・クルブに軍配

 ラ・リーガ第14節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)は敵地サン・マメス・バリアでアトレティック・クルブとの伝統のバスクダービーに臨んだ。バルセロナに勝利し調子を上げつつあるラ・レアル、CL出場権争いを続けるアトレティック・クルブとサン・セバスティアン
とビルバオそれぞれのプライドがぶつかり合う闘いの幕が切って落とされた。

 最初の好機はアトレティック、オイアン・サンセのスルーパスに抜け出したイニャキ・ウィリアムズがエリア内で強烈なシュートを放つ。以降もホームの降り注ぐような声援を後押しに押し込むアトレティックが26分に均衡を破る。序盤から左サイドで脅威となり続けたスペイン代表ニコ・ウィリアムズの左サイドからのクロスをサンセが頭で押し込み先制。超満員のサン・マメスの熱狂は最高潮に達した。

 先制後も試合を優位に進めるアトレティックを前に攻撃の糸口を探すラ・レアルは久保を中心に相手ゴールへと迫るが、決定的な機会は得られない。前半終盤には久保が起点となり左サイドへ展開、バレネチェアの折り返しをエリア外から右足でシュートを放つシーンも見られたが、相手守備陣のブロックに合い得点ならず。1−0で前半を終える。

【©︎RealSociedad】

 前半、見せどころがないまま終えたラ・レアル、59分にはスビメンディの中盤高い位置でのボール奪取から久保、バレネチェアを経由し、スチッチが折り返したパスにゴール前でスビメンディが飛び込むがシュートは僅かにミートせず。この日最初とも言える絶好機をものにできず劣勢が続く。大きな見せ場を作ることができなかった久保は60分にピッチを後にした。

 78分のセルヒオ・ゴメスのCKからオヤルサバルのこの日初のシュートはゴール左。また85分にはブライス・メンデスのスルーパスからベッカーがシュートを放つが、これはオフサイドの判定。終盤にかけオープンな展開となった試合の中で好機を得るラ・レアルだがいずれのシュートも枠をとら得ることはできず、時は過ぎていく。終盤までGKアギレサバラを中心に集中を切らさなかったアトレティックが最小得点でバスクダービーを制した。

 失点シーン以外では堅実な守備を見せただけに悔しい敗戦となったラ・レアル。次戦は中3日の28日ELグルプフェーズ第5戦のアヤックス戦に臨む。オランダの強豪を本拠地に迎え勝利を目指す。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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