【ノア】GHC王者・中嶋が前哨戦でケイジに完敗 ジュニア2冠王・石森組が開幕黒星発進

高木裕美

グローバル・ジュニアタッグリーグ戦が開幕

原田&タダスケの元大阪プロレスコンビは現GHCジュニアタッグ王者コンビの石森&Hi69組を破り白星発進 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 この日は「第11回グローバル・ジュニア・ヘビー級タッグリーグ戦」も開幕し、公式戦4試合が行われた。
 現GHCジュニアタッグ王者コンビの石森太二&Hi69組は、原田大輔&タダスケの元大阪プロレスコンビに敗れ、初戦黒星スタートとなった。石森は昨年はACHとのコンビでリーグ戦を制覇。6.25福島ではGHCジュニアヘビー級王座への返り咲きを果たし、GHCジュニア2冠王に君臨と、今リーグ戦でもっとも狙われる存在となっている。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 両軍は3.12横浜文化体育館でベルトをかけて対戦し、石森組が勝利。リベンジを狙う原田組に対し、石森組は息の合った連係で応戦するも、10分過ぎ、石森の放ったスイングDDTがHi69に誤爆。このスキにタダスケ&原田がHi69に合体ジャーマン&ラリアットを決め、すかさず原田がニーアッパー、片山ジャーマンスープレックスとたたみかけて逆転勝利した。
 手痛い敗北を喫した石森だが、「まだ初戦。まだ巻き返せる」とあくまで前向き。「4ヶ月前とそんなに変わってないと思うけど、今日は向こうが上回っただけ」と、あくまでも実力は自分たちが一番であると主張した。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 機動力を武器とするHAYATA&YO−HEY組は、フィル・アトラス&諸橋晴也組を翻ろう。諸橋のパワーに苦しめられながらも、YO−HEYが諸橋を顔面G(ダブルニーアタック)で仕留めると、「戦ったことのない謎のタッグに勝てたのはチーム愛。オレたちの仲が良かったからだ」と笑顔を見せた。

 4年ぶり3度目の参戦となったカイザー&ガストン・マテオ組は、大原はじめ&熊野準組に快勝。バックブリーカーズの執ような背骨への攻撃に苦戦しながらも、マテオが聖書の力を借りてピンチをしのぐと、カイザーが急角度のパッケージパイルドライバーで熊野を粉砕。敗れた大原は、たまらず天を仰いだ。

 DNAの勝俣瞬馬&MAO組vs,琉球ドラゴンプロレスリングのグルクンマスク&首里ジョー組による他団体対決では、アイドルユニットNωA(ニュー・レスリング・アイドル)としても人気を博すDNA勢が勝利。まずはデビュー曲『ネバギバ☆I LOVE YOU』をリング上で熱唱し、黄色い声援を集めると、得意の空中殺法でも観客を魅了。最後はDNAの新エースを目指す勝俣が、450°スプラッシュでジョーに勝利。「ノアのファンにどう見えたか分からないけど、オレたちから目を離すなよ」と、これからもアイドル道を貫きつつ、白星を積み重ねていくと宣言した。

拳王は小峠の握手を拒否

試合後、小峠が右手を差し出すが拳王は握手を拒否 【写真:SHUHEI YOKOTA】

「これからは1人でやっていく」と”一匹狼宣言”をした拳王は、小峠篤司とのタッグでコーディ・ホール&KAZMA SAKAMOTO組と対戦。だが、小峠との連係、タッチを拒否し、あくまでも孤高を貫くと、KAZMAをダイビングフットスタンプで沈めた。
 試合後、小峠が右手を差し出すが、拳王は握手を拒否。「杉浦、清宮がいなくなり、1人でやっていくって言ったのに、何でコイツと組まないといけないんだ」と怒り心頭の拳王に対し、小峠は「そのままでいいのか。受け入れろ」と、改めて手を組むことを呼びかけるが、拳王は「おまえとなんか組めるか」と断固として拒絶した。

2/2ページ

著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント