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“史上最大の下克上”から7年――元ロッテ・金泰均の今

メジャー記録を上回る連続試合出塁

2010年に「史上最大の下克上」と言われたロッテの日本一に大きく貢献した金泰均。現在、韓国プロ野球ハンファでプレーする。今月はメジャー記録を超える86試合連続試合出場も記録した
2010年に「史上最大の下克上」と言われたロッテの日本一に大きく貢献した金泰均。現在、韓国プロ野球ハンファでプレーする。今月はメジャー記録を超える86試合連続試合出場も記録した【写真:ハンファイーグルス】

 韓国・ハンファでプレーする金泰均が今月2日のSK戦で第1打席にヒットで出塁。これにより昨年8月から続く、連続試合出塁記録を85に伸ばし、1949年にテッド・ウィリアムズ(元レッドソックス)が残したメジャー記録84試合を上回った。この記録は86試合で途絶え、昨年台湾で林智勝(中信兄弟)がマークした109試合には届かなかったが、金泰均の打席にはしばらくの間、内外の注目が集まった。


 金泰均は2010年から2年間、助っ人外国人として千葉ロッテでプレー。在籍1年目には141試合、打率2割6分8厘、21本塁打(チーム1位)、92打点(チーム2位)を残し、「史上最大の下剋上」と言われたレギュラーシーズン3位からの日本一に貢献した。


 あれから7年――今年、時の人となった金泰均の現在地を追った。

チームのことを考える真摯な姿勢

 金泰均は日本でプレーしていた20代後半をこう振り返る。


「あの頃はチームよりも自分のことを中心に考えていたと思います。もちろんチームのことをまったく考えていなかったわけではありませんが、自分より年上の選手もいたので、チームへの意識は低かったです」


 助っ人として結果が強く求められるプレッシャーの中、異国のリーグでチームのことまで考える余裕がなかった28歳の金泰均。しかし30代半ばを迎えた今、気持ちに変化が生まれている。


「多くの先輩たちがチームにいた昔とは違って、今は自分がベテラン選手としてまずチームのことを考えるようになりました」


 金泰均は派手な言動やポーズでナインを鼓舞することはない。しかしその真摯な姿勢はチーム全体に伝わっている。今季ハンファ入りした中島輝士打撃コーチは金泰均について、「真面目にたくさん練習するので、若い選手の刺激になっています。チームの中心バッターとしてチャンスに強く、信頼に応えられるバッターです」。

室井昌也
室井昌也
1972年、東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、2004年から著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』を毎年発行。韓国では2006年からスポーツ朝鮮のコラムニストとして韓国語でコラムを担当し、その他、取材成果や韓国球界とのつながりはメディアや日本の球団などでも反映されている。現在「室井昌也の韓国野球を観に行こう!」(ラジオ日本)に出演中。有限会社ストライク・ゾーン取締役社長。

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