飛距離は元プロの恩師も太鼓判――慶大・岩見雅紀はアマ屈指の長距離砲
恵まれた体格から通算14本塁打
慶大・岩見は身長186センチ、体重107キロの恵まれた体格で大学通算14本塁打を誇るアマ球界屈指の長距離砲 【スポーツナビ】
小さい時から大きかったという。
「外を飛び回って遊んで、5時に家に帰ってくると夕飯が出来上がっていて、手を洗って食べなさい、と。9時には寝床について、10時間は寝てました。健康優良児そのものだと思います。母に頭が上がりません」
この六大学最重量バッターからはじき出されたホームランは通算14本(45試合125打数40安打、40打点、打率3割2分)。この春のシーズンは5本を放っている(11試合39打数11安打、13打点、打率2割8分2厘)。27日からの早慶戦で優勝につながるホームランが打てるだろうか。
※5月27日からの早慶戦で慶大が2連勝すれば35度目の優勝が決まる
フリー打撃では1億円プレーヤー!?
「フルスイングというより、打席では力を抜いて、インパクトで強く叩くことを意識してます」というバッティングで130メートル級の飛距離を生み出す 【写真提供:慶應スポーツ新聞会】
プロのスカウト評は「1人、ピンポン玉を打ってる感じ」、「プロで50本ぐらい打つかもしれない」「筒香、エルドレッドのよう」などなど。
近鉄にも在籍し、都市対抗野球では新日本石油ENEOS(現JX−ENEOS)で3度の優勝経験のある慶大の大久保秀昭監督は言う。
「社会人も含めてアマチュア球界では僕が見てきた中で、ナンバーワンの飛距離です。フリーバッティングでは思わず、エエッ、と声が出るような打球がある。練習では1億円プレーヤー(笑)」
速いスイングスピードとパワーでボールを飛ばす。大久保監督は「つぶしてはじく感じ」。本人は「フルスイングというより、打席では力を抜いて、インパクトで強く叩くことを意識してます」。
慶大・日吉グランドでは飛距離対策として、外野ネットを高くしたり、打席を5メートル後方に下げて打撃練習をしている。6月にはネットをさらに高くする工事が始まるそうだ。