“越後のダルビッシュ”ら好素材が多数 東都「2部」ドラフト候補たちの現状
実戦派捕手はノムさんの孫弟子
野村克也氏の孫弟子となる立正大・小畑。エースが抜けた投手陣を引き立てるリードで今春の2部優勝に貢献した 【撮影:高木遊】
シダックス在籍時は野村克也氏の教え子だった坂田精二郎監督は「昨年までは黒木や堀(誠/NTT東日本)に育ててもらっていたので、今度は捕手が投手を育てる番だと言っていました。上出来ですね」と、後輩投手陣をリードした小畑を称えた。
2年時から正捕手を任された捕手としての総合力の高さが武器なだけに「自分の進路は考えず、チームの結果が自分の結果になっていくと思います」と冷静に話し、「入替戦までの1カ月でレベルアップしないと絶対に勝てない」と気を引き締めた。
【動画】立正大・小畑のプレー動画
「40代の投球」ができる技巧派左腕
130キロ台の速球と多彩な変化球で大人の投球を見せる駒澤大・東野 【撮影:高木遊】
その理由として、ストレートが130キロ出なかった時もある山本昌氏(元中日)や武田勝氏(元北海道日本ハム)を引き合いに出しながら、「40代の投手のような投球術が既に完成されている。決め球となるチェンジアップはプロでも通用する」と語った。
履正社高時代には甲子園を2度経験し、大学1年秋の明治神宮大会決勝では今永昇太(横浜DeNA)を押しのけて先発に抜擢され、明治大打線を5回無安打に抑える快投を見せて日本一に導くなど実績は豊富だ。
東野自身も「ストレートが130キロ中盤な僕にとってはキレとコントロールが大切。(多彩な)変化球を生かすためにも、ストレートのキレを磨いてきたい」と、自らの特長を最大限に生かして、今後のさらなる飛躍を誓っていた。
全国大会にはつながらず、日の目を見ることの少ない2部リーグではあるが、今年も多くの好選手がしのぎを削りながら、大輪の花を咲かせるべくじっくりと根を張っている。