中途覚醒、「気にしない」はダメ? 薬剤師が考える“放置リスク”とは

MELOS -メロス-
夜中に何度も目が覚めて、しかも再入眠できない。

夜中に目が覚めても、すぐにまた寝付けたり、生活に支障を生じたりしていなければあまり気にすることはありませんが、そうでない場合、放置するとさまざまなリスクが考えられます。

薬剤師・相田彩さんの目線から解説します。

【MELOS】

中途覚醒、気にしないのはどう? 放置するリスクとは

中途覚醒を放置すると、睡眠不足によって脳機能が低下したり、ストレスがたまることによるうつ病リスクが高まります。

また、通常、寝ている間は副交感神経が優位になっていますが、不眠によって交感神経が活発になることで高血圧を引き起こす可能性もあります。
睡眠不足が続くと、日中に眠気や集中力の低下を感じて、日常生活に支障が出てくることも。仕事のパフォーマンス低下、事故を起こすなど、さまざまなミスにもつながりかねません。

さらに、睡眠が十分でないとインスリンの働きが低下するため、糖尿病のリスクも高まるとされています。

中途覚醒、病院に行く目安とは

以下のポイントに当てはまる人は、内科・心療内科・精神科などを早めに受診し、放っておかずに対処しましょう。

・夜中に目が覚めて寝付くことができない、その状態が続いている
・日常生活に支障が出ている、本人が苦しい思いをしている


また、睡眠のお悩みには漢方も選択肢のひとつです。

漢方薬のなかには、ストレスや不安などのデリケートな部分にも作用して、不眠の症状を改善するものもあり、実際に、睡眠外来でも自然由来の治療薬として使われています。

・加味逍遙散(かみしょうようさん)
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
・酸棗仁湯(さんそうにんとう)


上記などが挙げられますが、漢方薬は、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることも。

大切なのは生薬と体質との相性ですので、医療機関や薬局で相談するとよいでしょう。

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