【新日本プロレス】オカダがファレを下しIWGP王座V5に成功 6.11大阪城でオメガを次期挑戦者に逆指名

高木裕美

オメガが片翼の天使で石井にリベンジ

NJCで敗れた石井にリベンジを果たしたオメガ 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 セミファイナルでは、ケニー・オメガが石井智宏にリベンジ。今年のNJC1回戦となった3.12尼崎で敗れた借りを返し、再びIWGP王座挑戦権を手元にたぐり寄せた。
 短期決戦を狙う石井はゴングを待たずに突進し、場外で掟破りの片翼の天使を狙うも、これはオメガが阻止。オメガもVトリガー、コタロークラッシャーを繰り出すと、さらにスワンダイブ式の鉄柵超えダイビングボディーアタックを炸裂。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 しかし、石井もラリアットからオメガを肩車し、片翼の天使のような形からの牛殺し、スライディングラリアット。オメガは青い衝動、Vトリガーを放つと、先ほどのお返しとばかりに石井のお株を奪う垂直落下式ブレーンバスターを発射。最後は片翼の天使でトドメをさした。

タグチジャパンはNEVER王座陥落

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合は、前王者組のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのSANADA&EVIL&BUSHI組が、タグチジャパンの棚橋弘至&田口隆祐&リコシェ組から王座を奪い返した。
 4.4後楽園大会のリマッチとなるこの一戦。グッズのタオルの売れ行きも絶好調のタグチジャパンは、得意の尻攻撃でペースを握ると、棚橋がEVILをドラゴンスクリューからのテキサスクローバーホールドで捕獲。さらにスリングブレイドからハイフライフローを狙うが、これはヒザ剣山で迎撃されてしまう。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 だが、タグチジャパンの勢いは衰えず、棚橋、リコシェが同時にプランチャで分断する間に、田口がBUSHIをオーマイアンドガーアンクルで捕獲。BUSHIがたまらずタップするも、レフェリー不在のためノーカウント。田口が失神したレフェリーに気を取られる間に、BUSHIが毒霧を噴射し、BUSHIロールからのMX2発で勝負を決めた。

ウォーマシンが3WAY戦制しタッグ初防衛

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 IWGPタッグ王座戦では、ウォーマシンことハンソン&レイモンド・ロウ組が、天山広吉&小島聡組、タマ・トンガ&タンガ・ロア組との3WAY戦を制し初防衛に成功。だが、試合後、結果に納得のいかないゲリラズ・オブ・デスティニーが王者組を襲撃し、新たな火種が生まれた。
 ゲリラズ・オブ・デスティニーは実の兄弟ならではの好連係を発揮。一方、天コジは、欠場中の本間朋晃に代わり、小島がこけしロケット、天山が小こけしを発射。10分過ぎには天山がロウにモンゴリアンチョップ、ニールキックからのムーンサルトプレスを狙おうとするが、ハンソンにつかまり、合体技のフォールアウトに撃沈した。
 だが、直接敗れていないトンガとロウは、ウォーマシンに怒りの報復。王者組は無残にもリング上で大の字にさせられる屈辱を味わわされたことで、両軍の決着戦は避けられない状況となった。

内藤&ヒロムの王者コンビが返り討ち

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 4.29大分でIWGPインターコンチネンタル王座防衛に成功した内藤哲也は、高橋ヒロムと組んでジュース・ロビンソン&KUSHIDA組と対戦。この日も花道の途中でICベルトを投げ捨ててリングインすると、リベンジに燃えるジュースの猛攻をヒザ攻撃、スイングDDTでかわすと、ヒロムも4.9両国で秒殺したKUSHIDAをデスバレーボムからのTIME BOMBで返り討ちにした。
 試合後、内藤はベルトの声を聞いたヒロムにICベルトを“譲渡”ヒロムは自分のIWGPジュニアと内藤のICの2本のベルトを肩にかけ、舌なめずりしながら退場した。

ジュニアの祭典「BOSJ」出場選手発表

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 新日本プロレスのジュニアの祭典「BEST OF THE SUPER Jr.24」の出場メンバー及びブロック分けが発表された。今年は全16選手が参加。5.17東京・後楽園ホールで開幕し、6.3東京・国立代々木競技場 第2体育館で優勝決定戦が行われる。

 Aブロックには、「今年が最後の出場」と公言した、21回目の参加となる“レジェンド”獣神サンダー・ライガーをはじめ、昨年覇者のウィル・オスプレイ、14年優勝者のリコシェ、現IWGPジュニア王者の高橋ヒロムら実力者ぞろい。さらには、ヒロムのライバルであるドラゴン・リー、鈴木軍のタイチ、TAKAみちのくに加え、ROHから初来日するサブミッションの使い手マーティ・スカルという顔合わせとなる。

 対するBブロックは、12年優勝者であり、現在タグチジャパン監督として人気沸騰中の田口隆祐、15年優勝者で前ジュニア王者のKUSHIDA、昨年の「SUPER J TAG LEAGUE」で人気を博したACH、16年連続出場となるタイガーマスク、初優勝を狙うBUSHI、CMLLのボラドール・ジュニアに加え、鈴木軍からは金丸義信、エル・デスペラードも出場する。

 全出場選手とブラック分けは以下のとおり。

■「BEST OF THE SUPER Jr.24」出場選手

【Aブロック】
・獣神サンダー・ライガー(17年連続21回目の出場/1994年、2001年優勝)
・リコシェ(2年連続4回目の出場/2014年優勝)
・ドラゴン・リー(初出場)
・ウィル・オスプレイ(2年連続2回目の出場/2016年優勝)
・マーティー・スカル(初出場)
・タイチ(3年連続7回目の出場)
・TAKAみちのく(3年ぶり6回目の出場)
・高橋ヒロム(4年ぶり2回目の出場)

【Bブロック】
・タイガーマスク(16年連続16回目の出場/2004年、2005年優勝) 
・田口隆祐(12年連続14回目の出場/2012年優勝) 
・KUSHIDA(8年連続8回目の出場/2015年優勝)
・ボラドール・ジュニア(2年連続2回目の出場)
・ACH(初出場)
・金丸義信(初出場)
・エル・デスペラード(3年ぶり2回目の出場)
・BUSHI(2年連続5回目の出場)

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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