【J25周年企画】あなたの記憶に残るスパイクは? 技術革新の歴史を名手とともに振り返る

戸塚啓
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Jリーグ25周年企画として、今回はスパイクにスポットを当てる 【写真:アフロ】

 Jリーグが開幕した1993年と、2017年のスパイクの写真を並べてみると──まず気付かされるのは色彩の違いだ。選手たちの履いているスパイクのカラーが、圧倒的なまでにカラフルになっている。

 変わったのはカラーリングだけではない。恐ろしいほどの軽量化がはかられ、それでいて耐久性がおろそかにされていないのだ。

この25年でカラフルになり、ハイカットスパイクも普及した 【写真提供:NIKE】

 14年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会にナイキが送り込んだハイカットスパイクは、いまや他メーカーにも波及している。

スパイクのカスタマイズはカズが先駆け

J開幕当時、カズはプーマの「パラメヒコ」と「スフィーダ」(写真)を履いていた 【(C)J.LEAGUE PHOTOS】

 Jリーグ開幕前の85年に発売されたプーマの「パラメヒコ」は、カズこと三浦知良、福田正博、中山雅史らの足元を支えた。カズは「パラメヒコ」とともに、「スフィーダ」も愛用していた。

 当時のカズに憧れの眼差しを注いでいた70年代生まれのJリーガーは、「カズさんといえばスフィーダのイメージ」と口をそろえる。イタリア・セリエAのジェノアへ移籍した94−95シーズンも、カズは「スフィーダ」の取り替え式を現地へ持ち込んだ。
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著者プロフィール

1968年、神奈川県出身。法政大学第二高等学校、法政大学を経て、1991年より『週刊サッカーダイジェスト』編集者に。98年にフリーランスとなる。ワールドカッ1998年より5大会連続で取材中。『Number』(文芸春秋)、『Jリーグサッカーキング』(フロムワン)などとともに、大宮アルディージャのオフィシャルライター、J SPORTS『ドイツブンデスリーガ』などの解説としても活躍。近著に『低予算でもなぜ強い〜湘南ベルマーレと日本サッカーの現在地』(光文社新書)や『金子達仁&戸塚啓 欧州サッカー解説書2015』(ぴあ)がある

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