バルセロナのCL準決勝進出は夢物語か? マドリー勢と対照的、一時代の終えんも
選手層が薄く、戦力に乏しい
現在のバルセロナはトップレベルで戦える選手が少ない 【写真:Maurizio Borsari/アフロ】
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンもブッフォンやノイアー級のレベルにはない。才能は十分にあり、自らの役割を果たしてはいるものの、決定的なセーブによってチームに勝利をもたらすほどの活躍を見せるには至っていない。
バルセロナが準決勝に勝ち進む可能性は極めて低い。再び奇跡が起こるだろうか――ユベントスが戦略を誤りでもしない限り難しいだろう。そしてこの試合はバルセロナに困難な変化を強いる、一時代の終えんを意味することになるかもしれない。それもリーガ・エスパニョーラのタイトル争いを左右するベルナベウでのエル・クラシコ(レアル・マドリー戦)を直前に控えたタイミングで。
試合後、あいさつを交わすメッシ(左)とディバラ。新たな時代への移行期の始まりを意味していたのか 【Getty Images】
だが準決勝に勝ち進んだとしても、ユベントスがヨーロッパのタイトルを勝ち取るためにはさらなる障害を乗り越える必要がある。その中には同じくスペインの、それも首都での戦いも含まれていることだろう。その2チーム、レアル・マドリーとアトレティコ・マドリーは4強入りに向け、現時点で非常に有利な立場にあるからだ。
(翻訳:工藤拓)