【ボクシング】日本ボクシング界に復帰した「亀田家」の野望 復帰戦勝利の和毅「次にでも」世界挑戦アピール

亀田家にとっても3年3カ月ぶりの国内復帰戦

3年3カ月ぶりの国内復帰戦を判定勝利で飾った亀田和毅。亀田家にとっても国内復帰戦となった 【写真:Yanomori tomoaki】

 3月10日の後楽園ホール、亀田和毅(協栄)が“国内復帰戦”に臨んだ。和毅の、というより亀田家の復帰と言ったほうがいいかもしれない。亀田ジムがJBC(日本ボクシングコミッション)から事実上の活動停止処分を受けた2014年12月以降、所属の亀田3兄弟は日本で試合を行うことができなかったからである。

 元WBOバンタム級チャンピオンの末弟和毅と協栄ジムとの所属契約が発表されたのが昨年10月のこと。金平桂一郎・協栄ジム会長はすみやかに必要書類を整え、和毅のJBCライセンス再取得のための手続きをとった。業界の大手ジム所属となった和毅に対し、JBCもこれを認め、ライセンスを発行。こうして和毅は再び日本のリングに立てるようになったのである。

“亀田トレイン”も復活 セコンドで弟をヘルプ

懐かしい“亀田トレイン”で入場し1950人の観衆を沸かせた 【写真:Yanomori tomoaki】

 ライセンスカードを手に会見を行った和毅の感想は「日本で試合をすることができるようになってホッとしています」だった。海外選手を招いて連勝を続けた兄2人は異なり、和毅は早くからメキシコに送り出され、主に向こうでキャリアを積んできた。6度の世界戦のうち日本で戦ったのは2013年12月の防衛戦のみ。海外志向も強い和毅だが、やはり日本の亀田ファンの前で試合ができるとなるとうれしいに決まっている。

 ちなみに亀田ジムの休止期間に2人の元世界王者の兄は引退している。興毅氏、大毅氏ともに海外で負けたのをラストファイトとし、今後は兄弟で唯一の現役選手となった和毅をバックアップすることに。1950人観衆を集めたこの日の和毅戦では懐かしい“亀田トレイン”で入場し、試合中もセコンドとして弟をヘルプしていた。

兄・興毅氏はセコンドとして的確な指示を出していた 【写真:Yanomori tomoaki】

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