【BASARA】イサミがヒロシを破りユニオン王座を戴冠 秋山準が怪奇派レスラーSAGATを一蹴

高木裕美

植木はベルト防衛も美女のお持ち帰り失敗

アブドーラ・小林&植木嵩行&高橋匡哉組に、騎馬隊の金本浩二&関根龍一&中津良太組がベルトに挑戦 【写真:前島康人】

 セミファイナルでは、横浜ショッピングストリート6人タッグ王者組である大日本プロレスのアブドーラ・小林&植木嵩行&高橋匡哉組に、騎馬隊の金本浩二&関根龍一&中津良太組が挑戦。聖夜に観客のお持ち帰りを企む植木が大奮闘し、チームの勝利に貢献して防衛に成功するも、女性のハートを盗むことには失敗した。

 騎馬隊は3人でポーズを決めるなど、息の合ったところを見せるも、狙われた植木が大暴走。なんと、金本に対し大胆にも乳首ウォッシュを見舞っていくが、金本も怒りの本家・顔面ウォッシュでお返し。さらに中津もミサイルキックで続くと、関根は小林の巨体をボディースラムで投げきってPKを決めるも、カウントは2。BJWデスマッチヘビー級王者に返り咲いたばかりで勢いに乗る小林が、関根に頭突き、ヒムロック、「イヤァオ!」からのボマイェを決めると、植木が金本にスピアーを放つ好アシスト。小林は関根をバカチンガーエルボーから逆エビ固めで締め上げると、さらに3人合体のドロップキックからのダイビングバカチンガーエルボーでトドメをさした。

“全国区のスター”である金本がいるチームに勝利したことで、植木は美女のお持ち帰りを画策するも、「お持ち帰りされたい人?」という呼びかけに応じたのは、野太い声の男性客1人のみ。ベルトは守ったものの、貞操も守られてしまった植木は、せっかくの聖夜の夜も、肩を落として寂しく横浜方面へと去っていった。

秋山は年内最終戦でSAGATにアドバイス

全日本プロレス社長・秋山が怪奇派レスラー・SAGATを一蹴 【写真:前島康人】

「SAGAT一世一代の大勝負!」と題し、怪奇派レスラーのSAGATが全日本プロレスの秋山準と一騎打ち。全日本の社長であり、三冠ヘビー級王座をはじめとする数々のタイトルを獲得してきたビッグネームに真っ向勝負を仕掛けていった。

 秋山は開始早々、場外で顔面鉄柱攻撃を見舞うと、場外マット上へのボディースラム、エプロンに寝かせてのニードロップ。さらにリングに戻し、顔面串刺しニー2連発、パイルドライバー、ヘッドロック、ストンピング、ヒザ蹴り。しかし、SAGATもショルダーでなぎ倒すと、エルボーでダウンを奪い、串刺しラリアット、セントーンで意地を見せる。

 10分過ぎ、秋山がカウンターのラリアット、ランニングニーからフロントネックロックでとらえると、エクスプロイダーを狙おうとするが、SAGATが腕に噛み付いて阻止。さらにナックルをブチ込むと、エクソシストで突進するも、これは秋山がつかまえられてしまう。ブレーンバスター合戦を制したSAGATだが、直後に秋山がカウンターのヒザ蹴り。さらにヒザ蹴り連打からのエクスプロイダーで完勝した。

 これが年内最後の試合となった秋山は「怪奇派レスラーだと思ったけど、ちゃんと真っ向から来た。楽しかった」とファイト内容を評価した上で、方向性に悩むSAGATに対し、「自分の信じる道を行けばいい」とアドバイス。一方、「王道」を突き進む秋山と対戦し、自分の迷走ぶりに直面したSAGATは、「蛇の道かもしれない、イバラの道かもしれないけど、這いつくばって進むしかない」と、目の前の道をあるがままに前進するのみと覚悟を決めた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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