2016年、1番大きな出来事は……!? 東京03豊本のプロレスあれこれ(3)

東京03 豊本明長

「ロス・インディオス(!?)」が大活躍

今年一番活躍したといえば、内藤哲也選手らロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンですね 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 2016年も終わろうとしています。年末近くになると今年のプロレス界を振り返る的な話になりますけど、2016年といったら圧倒的に新日本プロレスの内藤哲也選手率いる「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の活躍ではないでしょうか?

 2015年から始まったこのユニットですが、最初は内藤選手へのファンからの風当たりも強く、何をやってもブーイング。そもそもロス・インゴベルナブレスって言えるファンも少なかった様に思えます。しかし今年は永田裕志選手が「ロス・インディオス」と、間違って言うぐらいで、すっかり浸透。Tシャツも売れに売れてます。プロレス会場以外でロス・インゴ(略しました)のTシャツを着ている人を時々見かけました。プロレス会場以外でっていうのが素晴らしい!

 もちろん試合でも、内藤選手は現在インターコンチネンタル王者ですし、今年はロス・インゴを組む前からずっと欲しがっていたIWGPヘビーのベルトも巻きました。元々実力も華もある選手でしたけど、ロス・インゴになって軌道に乗りはじめたら求心力が物凄く増してきました。対戦相手はもちろん、見ている側も「内藤は何するんだろう? マイクでなんて言うんだろう……」。常に内藤選手は会場を支配してるんです。まぁ内藤選手は昔からプロレスが行われる会場が好きで、この会場のこの作りが好き、どこが見やすいとか、空調がどうとか、いわゆる“会場マニア”という、一面もあるんで、会場を支配してるのも頷けます。

 他のメンバーもBUSHI、EVIL、SANADA。全員、ロス・インゴになってからは制御不能、勝手気ままに暴れています。でも、ここ一番のチームプレーは巧みであり緻密。おそらく来年もロス・インゴの活躍から目が離せないでしょう。

中邑、華名らに続き菊タローもアメリカへ!?

菊タロー選手も来年は米国へ! 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 と、今年を振り返るのにロス・インゴ一本に絞ってみましたが、このコラム、マニアな人も見てくれていると信じていますし、ライトなファンも、より深いプロレスに触れて欲しいという僕の願いもあるので、その他の今年の出来事にも触れておきます。

 プロレスリング・ノアでは中嶋勝彦選手がGHCヘビーの王者になり、マサ北宮選手も覚醒、全日本プロレスでは宮原健斗選手が三冠王者にと、元ダイヤモンド・リング勢の活躍が素晴らしい! あとはなまずマンが復活してくれれば……。

 1月21日に東京・新宿FACEでプロレスリングBASARA旗揚げ!
 旗揚げから所属メンバーだけでカードが組めるだけの人数がいるのが素晴らしい。エースの木高イサミ選手は全日本のアジアタッグのベルトも巻いてましたし、大日本プロレスではデスマッチにおける試合のアベレージが高い高い! そんなイサミ選手の手腕で、まだ明確な色がないBASARAという団体をどうしていくか、とても興味深いです。

 新日本プロレスから中邑真輔選手がアメリカの団体WWEに移籍!
 NXTのベルトも巻きました。NXT女子王座は華名(現アスカ)選手。ドラゴンゲートの戸澤陽選手も移籍。活躍が楽しみです。そして何気に、東京愚連隊の菊タロー選手が単身アメリカに! アメリカのインディー団体を渡り歩くのでしょうか? 逆に引退して海外にいたディック東郷選手がみちのくプロレスでの覆面ワールドリーグで復帰というニュースも!

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著者プロフィール

プロダクション人力舎所属のお笑いトリオ「東京03」のメンバー。「特技:プロレス観戦」というほどのプロレス通。FIGHTING TV サムライでは「速報!バトル☆メン」の水曜司会も担当している

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