【シュートボクシング】メインのRENAが判定勝利 RIZIN出撃を宣言

長谷川亮

前回王者・鈴木博昭は無念ドクターストップ

前回王者・鈴木博昭は眼窩底骨折の疑いで無念ドクターストップ 【写真:長谷川亮】

 8選手で争われたS−cup65kg世界トーナメントは、前回王者・鈴木博昭が1回戦を勝ち上がるも眼窩底骨折の疑いでトーナメント続行ならず姿を消す波乱の展開。
 1回戦でボリビア人の父とボリビアと日本のハーフの母を持つHidekiと対戦した鈴木は、2Rに被弾したパンチで左目の視力がなくなり、それが響いて延長ラウンドに持ち込まれる大苦戦。延長はパンチ狙いのHidekiに対し鈴木が距離を取ってローとストレートを当て勝利を挙げたが、試合後のチェックでドクターストップとなり、代わりにHidekiが準決勝に進出した。

ベネットを下したMASAYAが決勝へ

ベネットをTKOで下したMASAYAはHidekiも下し決勝進出 【写真:長谷川亮】

 また、9月にRIZINで木村“フィリップ”ミノルをわずか7秒で下したことで注目の高まるチャールズ・“クレイジーホース”・ベネットは、SBの総本山シーザージム所属の22歳・MASAYAと対戦。
 低いガードで左右に構えを変えるトリッキーなスタイルからフックを当ててダウンを奪い“らしさ”を見せたが、その後はMASAYAのミドルをボディーに受けて失速し、最後は連打に座り込むようダウンを喫してレフェリーが試合をストップ。MASAYAは準決勝で消耗のあるHidekiを下し、決勝へと進んだ。

前回準優勝ザカリアがS-cup初優勝

前回準優勝ザカリアが雪辱のS-cup初優勝 【写真:長谷川亮】

 そんなMASAYAの相手となったのが、前回2014年大会で鈴木を追い詰め、惜敗の準優勝に終わったザカリア・ゾウガリー。1回戦を圧巻の初回KOでクリアすると、準決勝こそムエタイ戦士タップロンと判定での決着となったが、連打を効かせシュートポイントも奪って勝ち上がる。

 そして決勝では2R、一気にアクセルを踏み込むと左右のボディー打ちを交えた連打でMASAYAから3度のダウンを奪ってノックアウト。前回果たせなかった優勝を成し遂げ、これまで4度S−cupを制したアンディ・サワーの祝福を受け、笑顔を輝かせた。

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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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