“スー女”たちのマニアックすぎる相撲愛 力士と裏方さんの萌える関係とは?
相撲好き女子、略して“スー女”
座談会に集まった4人の“スー女”たち。左から能町みね子さん、田名部生来さん、喜屋武ちあきさん、山根千佳さん 【写真提供:スポーツライブエンターテインメント株式会社】
この「スポーツ好き」を自負する女性たちに、皆さんはどのようなイメージを持っているだろうか?
「イケメンの選手だけ詳しい」
「グッズはたくさん持っているけどルールを知らない」
「試合会場の盛り上がりが好きなだけ」
このような女性ファンは確かに一定の割合を占めているかもしれない。しかし、好きが高じてマニアの域まで達している女性ファンも確実に存在する。
10月のある日、都内某所に4名のスー女が集結。愛する相撲について気が済むまで語ってもらったところ、彼女たちの熱すぎる相撲愛があらわになった。
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「明るい兄と真面目な弟」兄弟力士あるある
「好きなスポーツは○○です」と語れば、必ず聞かれるのは誰のファンかという話になるが、彼女たちにはまずごひいきの力士“推しもうさん”を語ってもらった。
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司会 みなさんの“推しもう”さんは?
田名部 私の“推しもうさん”は、千代丸関と千代鳳関の兄弟です。
司会 二人ともキャラがありますよね。兄の千代丸関は大砂嵐関との写真が出回っています。
田名部 本当にキャラが立っていますし、お二人ともあんこ型(腹回りが大きく出た丸い体型)で本当にかわいらしい力士です。SNSとかでもいろいろものを食べる写真を上げていて、ファンとしてはそれだけで嬉しいくらい。本当に応援しがいがあるし、今千代丸関は怪我が多いですけれど、(11月の)福岡場所は地元なので、一生懸命頑張ってほしいです。千代丸関は自分を出したいタイプですから。見ていて楽しいです。弟の千代鳳関はすごい真面目で。
能町 兄弟のお相撲さんはたくさんいましたが、だいたいお兄さんがちょっとはっちゃけて、弟が真面目、というパターンが多いですね。
私の “推しもうさん”は、本当は「全員」って言いたいんですけれど、追手風部屋の幕下・岩崎。お兄さんは幕内の英乃海関で木瀬部屋に所属しています。
司会 部屋が違うんですよね、兄弟で。
能町 岩崎もお兄さんと結構キャラクターが違います。お兄さんは大きな体格を生かして、柔らかい身体で相撲を取る人なんです。でも弟は細身で、顔もシュっとした感じで、動き回って相撲をとるタイプ。兄弟ながらまったく相撲のタイプが違う、顔も結構違う。
岩崎は来年にはおそらく十両にはくるでしょう。さらに幕内までくればお兄さんもうかうかしてられないし、弟に人気を奪われるのってやっぱり嫌だと思うので、この二人のライバル関係も楽しみです。岩崎はいつも気合いが入っていて、結構気持ちでとるタイプです。善しあしはありますけれどたまに思い切った変化をしてみたりとか、激しい相撲をとって、相撲自体もすごく面白いんですよね。
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千代丸、千代鳳兄弟の話から続いて出てきたのは大銀杏も結えない幕下力士。相撲好きの度合いは”ガチ”だ。
能町さんが注目する岩崎は、まだ平成27年初場所の初土俵以来負け越しがなく、順調に番付を駆け上っている。いずれは兄弟対決を期待したいところだが、残念ながらルール上、別部屋でも普通の取組で兄弟、親族の対戦が組まれることはない。実現する道はただ一つ、優勝決定戦だ。1995年11月場所に行われた若乃花と貴乃花の幕内優勝決定戦のように、兄弟が雌雄を決する一戦が今後実現すれば、相撲人気はさらに高まるかもしれない。