【UFC】ヘビー級最前線で戦い続けるジョシュ 「昨日の自分より1%でもベターに」

長谷川亮

来日していたジョシュ・バーネットに独占インタビュー 【スポーツナビ】

“蒼い瞳のケンシロウ”ジュシュ・バーネットがUFCの記念大会「UFC200」(日本時間7月10日)を前にPRを目的に来日。この際にインタビューの機会を設けてもらった。

 親日派にしてプロレスファンであるジョシュらしく最近の新日本プロレス観、昨年話題を呼んだ「Road to UFC:Japan」裏話、さらに「UFC Fight Night 93」(現地時間9月3日、ドイツ)で対戦の迫ったアンドレイ・アルロフスキー戦までを語った。

「シンスケと試合をしたらスゴいことになるだろうね(笑)」

――親日派として名高いジョシュ選手ですが、今回はいつ以来の来日になりますか?

 たぶん去年の12月、パンクラスで弟子のビクター・ヘンリーが試合をして以来じゃないかな(※バンタム級王者・石渡伸太郎の王座に挑むも判定負け)。7カ月ぶりになるから、これだけ日本に来ないのは珍しいかもしれない。しばらく外国へ行ったりもあったし、アメリカでも忙しくしていてね。でも、チャンスがあってお金を出してくれる人さえいれば、日本はいつでも大歓迎さ(笑)。

――最近はどんな活動をされているのですか?

 映画に出演したり、MMAの番組でホストをしたり、UFCファイトナイトでクロアチアにも行ったし、新日本プロレス・アメリカ版放送のコメンテーターをしたり、あとはジムで指導という感じかな。

――忙しくされているようですが、そんなジョシュ選手から見て最近の新日本プロレスはどんな風に映っていますか?

 世界で最もクオリティの高いプロレス団体の1つだと思っているよ。(中邑)シンスケは素晴らしいレスラーだけど、今はWWEに行ってしまった。でも、今は後藤(洋央紀)と柴田(勝頼)に注目している。彼らはシュートの裏付けを感じるしっかりした強さがあって、試合もハードヒッティングで気合いや迫力を感じさせていいよね。

――中邑選手とは以前交流があったのではないですか?

 シンスケとは一緒にトレーニングしていた時期があって、僕は彼の総合格闘技の先生の1人なんだ。シンスケはプロレスラーとしてすごい才能の持ち主だし、技術的にもレベルが高い。何よりクリエイティブなところがいいよね。最近もツイッターでやり取りしているよ。もし僕がUFCからWWEへ行ってシンスケと試合をしたら、スゴいことになるだろうね(笑)。

DJ.taikiとはヘビメタのコンサートへ

――昨年のこの時期(7月)は日本大会に向けての会見で来日をし、その9月の大会ではロイ・ネルソンを判定で破りました。試合を振り返っていかがでしょうか?

 ロイをフィニッシュできなかったのとスープレックスを決められなかったのは残念だった(笑)。でも結果は変えることができないし、試合を見ているみんなはハッピーに見えたから、日本のMMAに良い1ページを刻むことができたんじゃないかと思う。

――昨年の日本大会へ向けては「Road to UFC:Japan」でコーチを務め、減量のある選手と一緒に自分もサウナへ入るなど、生徒に寄り添うコーチぶりが印象的でした。これはどなたの影響なのでしょうか?

 今まで教えてもらったセンセイすべての影響だと思う。ああやって減量している選手に寄り添ったのは、あの時“僕がそばにいるよ”っていうことを選手に伝えたかったからなんだ。優しい部分、そして厳しい部分、そのどちらも僕の性格の一面だし、それは何か恥じたり隠すようなことではないと思う。

――その後もチーム・ジョシュの選手たちとはやり取りや交流があるのでしょうか?

 今もSNSなんかで連絡を取り合っているよ。DJ(.taiki)は年末のRIZINの試合へ向けて僕の家に来て、滞在してトレーニングしていったんだ。その時ヘビメタのコンサートに連れていってね(笑)。すごく楽しかったよ。みんなそれぞれの場所で頑張ってるから、あの時みたいに一緒っていう訳にはいかないけど、今もそうやって繋がっているんだ。

1/2ページ

著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント