ニッチロー’の前でイチロー音なし スタメン出場の機会はいつ?

丹羽政善

ニッチロー’「26日まで観戦」

「イチメーター」で有名なエイミー・フランツさんのとなりで観戦するニッチロー’(写真は現地22日のもの) 【写真は共同】

 ニッチロー’とはそれ以来5年振り。2日前の22日(現地時間)に会うと、「その節はどうもありがとうございました」。実に律儀だった。

 今回は、「なんとか記録達成をこの目で見届けたい」という思いで来たそう。

「26日まで観戦します」

 だが、その26日までに達成、というのは、少々厳しくなった。

 イチローはこの日、7回に1死走者なしで打席に立つと、前日同様、球場全体から凄まじい歓声で迎えられている。

 前日の試合後、先発したホセ・フェルナンデスが、「イチローが打席に立つたび、鳥肌が立つ」と話したが、まさに記録まであと1本か、というぐらいの盛り上がりだった。

 ただ、1ボール2ストライクと追い込まれての4球目、95.5マイル(約154キロ)のストレートにバットが空を切る。

イチロー、ホーム最初の3連戦はすべて代打

 ここ3試合はすべて代打だったがヒットがなく、これで26日までに3000安打到達する可能性は、最低でも1試合はスタメン出場しない限り、低くなった。

「もしも26日までに打ったら」とニッチロー’。「僕が持っているということかもしれません」。

 残念ながら、ニッチロー’は持っていないのかもしれない。

 明日(現地25日)からはフィリーズ戦。3戦目(27日)が午後12時10分(日本時間28日午前1時10分)試合開始なので、スタメン出場はほぼ確実と見られている。それまでに1本でも積み重ねていれば、スタメンの日に“一気”にという雰囲気は漂っているが、果たして……。

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著者プロフィール

1967年、愛知県生まれ。立教大学経済学部卒業。出版社に勤務の後、95年秋に渡米。インディアナ州立大学スポーツマネージメント学部卒業。シアトルに居を構え、MLB、NBAなど現地のスポーツを精力的に取材し、コラムや記事の配信を行う。3月24日、日本経済新聞出版社より、「イチロー・フィールド」(野球を超えた人生哲学)を上梓する。

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