バロンドールの選考基準をあらためて問う 投票者たちは何を重視するべきなのか?
比較検証すべき多くの候補者たち
年間を通した活躍で考えれば、C・ロナウド以外にも多くのバロンドール候補者がいる 【写真:ロイター/アフロ】
私はそうは思わない。それが世論に反する意見であることもよく分かっている。恐らくバロンドールの投票権を持つ監督、選手、記者たちの多くはC・ロナウドがトロフィーを掲げた2枚の写真を無視することはできないだろう。
それでもわれわれは、バロンドールが得点数やタイトル獲得数を争うものではなく、その年のベストプレーヤーを選出する個人賞であることを忘れるべきではない。そしてそのことを念頭に置けば、C・ロナウドと比較検証すべき候補者は他に何人も出てくるはずだ。
固まっている評価を覆すのは難しい
ビダルはバイエルンとチリ代表で計3つのタイトルを獲得。多くの試合で重要な役割を果たした 【Bongarts/Getty Images】
バイエルン・ミュンヘンのマヌエル・ノイアー、プレミアリーグを制したレスター・シティの若き守護神カスパー・シュマイケルらGKにスポットが当たる時が来たとしても不思議ではない。レスターのスター選手、ジェイミー・バーディーもあらゆるファンの期待を上回る活躍を見せた。
バイエルンでブンデスリーガとドイツカップを制し、チリ代表としてコパ・アメリカ・センテナリオも勝ち取ったアルトゥーロ・ビダルも候補に加えるべきだ。とりわけ昨年に続いて連覇を果たしたコパ・アメリカでは高いパフォーマンスを維持し、多くの試合で重要な役割を果たしてきたという点で、彼はC・ロナウドを上回る功績を残している。
シーズンを決めるのは1年の前半であり、後半ではない。ゆえにこれからバロンドールの投票期限までに、現時点で固まっている評価が覆ることはまずないだろう。何らかの予期せぬ事態が生じない限り、そのような状況が生じることはまず考え難い。
チームタイトルなのか、個人タイトルなのか、それとも個人のパフォーマンスなのか。今年も結局は、投票者たちが何を重視するかによって受賞者が決まることになりそうだ。
(翻訳:工藤拓)