TGM Grand Prix 予選レースレポート【2024 全⽇本スーパーフォーミュラ選⼿権 第2戦九州⼤会】

SUPER FORMULA/SFgo
チーム・協会

オートポリス初走行のJujuは予選に苦しむ

5月18日、大分県オートポリスでスーパーフォーミュラ第2戦の予選が行われた。
TGM Grand Prixからは、史上最年少でスーパーフォーミュラに挑戦する女性ドライバーのJuju(53号車)、そして、F1直下のレースであるF2など、世界的なフォーミュラレースを経験している松下信治(まつしたのぶはる)(55号車)が参戦している。

今回、スーパーフォーミュラでのオートポリスでの走行が初めてだったJuju選手は、フリー走行中にマシントラブルが発生。想定していた周回数を重ねることができなかった。予選1回目(Q1)のAグループでは10番手となり、決勝は19番グリッドからのスタートとなる。松下選手は、マシンのセッティングが上手く決まらないなか予選に挑み、結果は惜しくも0.1秒の差でQ1落ちとなった。決勝は16番手グリッドからスタートとなった。

「ぶっつけ本番となってしまった」と語るJuju 【TGM Grand Prix】

TGM Grand Prixチーム代表の池田和広のコメント

「予選では、ドライバーに良いクルマを渡すことができず、申し訳ない気持ちです。Juju選手は、オートポリスが初めてですし、もっともっと走り込む必要があったんですが、フリー走行中に燃料ポンプのトラブルがあって、ほぼぶっつけの予選となってしまいました。予選では、新しいタイヤ2セットで挑み、2回目のタイヤからグリップ感を感じ始めていたようだったので、もっと走り込めばタイムアップはできていたと思います。車両トラブルが尾を引いて、少し残念な予選になってしまいましたね。トラブル自体は、原因もしっかり分かりましたし、問題も完全に解消したので決勝は心配ないです。Juju選手は、鈴鹿でも決勝が良かったので、今回も予選のような差は生まれないと思いますし、決勝ではもう少し差が詰まったレースができると思います。タイヤがどれくらい持つのかということと、本人の体力も未知数なので、そのあたりも今回のレースで確認したいですね。
松下選手に関しては、予選に向けて可能な限りセッティングを詰めたんですが、まだ足りなかったですね。パフォーマンスが低くて乗りづらいクルマになってしまいました。本人もオートポリスは得意としているサーキットなので、もっと良いクルマを渡してあげられたらもう少し良い結果になっていたと思います。しかし、クルマのフィーリングが悪いなかでも、決勝に向けて良い要素もあったので、それを生かして決勝に臨みたいです。抜きにくいサーキットではあるので、そのあたりは作戦でカバーしていきたいと思います」

スタート位置は、後方になるものの、ドライバーも悲観はせずに決勝へと目を向けている。

Jujuのコメント

「もっと走りたかったというのは正直なところですが、きちんと予定通り走れていたらもっとペースアップできたという実感はありました。予選では最終コーナーで少しミスしてしまった部分もあって、後方のタイムを見ると29秒くらいだったので、レースではまだチャンスがあるのではないかと思っています。決勝に向けては、タイヤマネジメントをしっかりやって、後半にチャンスを作れればと思っています。まずは、初めてのオートポリスなので、楽しんで走りたいですね」

松下信治のコメント

「0.1秒差でQ2進出を逃してしまい、そこは僕の力がもう少し足りなかったかなと思います。Q2に進めていれば、もっとデータを積み重ねられて、よりいいマシンにできたかもしれないので。ただ、ロングに対しては、良いセッティングができていると思います。決勝に向けて良いデータが取れたというポジティブな要素もあるので、そういったことをひとつひとつ積み重ねて、レースでは少しでも良い結果を出していきたいです」

Q2進出を逃した松下信治 【TGM Grand Prix】

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著者プロフィール

SUPER FORMULAは国内最高峰で最速のフォーミュラレースシリーズです。レースに使用する車両やタイヤ・エンジンに性能の差が無い「イコールコンディション」のため、ドライバーの実力やチームの戦略が勝敗につながります。世界的に見てもF1に次ぐ速さをもち、F1に乗るために必要な「スーパーライセンス」が最短2年で取得が可能。それにより、世界の舞台で活躍している名だたるドライバーを輩出している、世界でも注目されているカテゴリーです。公式サイトでは、SUPER FORMULAに関する様々な情報をご紹介いたします。

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