前走本命が私をシュヴァルグラン 「競馬巴投げ!第125回」1万円馬券勝負
「タッチの差、タッチングスピーチですか?」
[写真5]連覇狙うラブリーデイ、ここ1年勝ち星はないが巻き返しなるか 【写真:乗峯栄一】
ゆえに、栗東トレセンに到着するのが、車の入れる朝5時半に5分遅刻してしまったのである。(つまり、今までの話はすべて6月22日水曜、宝塚記念の追い切り日に、なぜわたしが5分遅刻したかの言い訳である)
しょうがないから、事務所の駐車場に車を停めて、入門ゲートから坂路頂上に向けてひたすら歩く。この時期は朝6時の馬場開場で、有力馬というのは朝イチの追い切りが多いから、何とか間に合わせないといけない。
[写真6]菊花賞&天皇賞馬のキタサンブラック、夏のグランプリでも先行力で他馬を圧倒するか 【写真:乗峯栄一】
アンビシャス、カレンミロティック、タッチングスピーチ、ヒットザターゲット(目黒記念、よく3着に来てくれた)の4頭だけ撮って、午前6時半には「じゃ、下に降ります」と決意表明して、またテクテク長い地下通路を歩き、やっと調教スタンド前のコースの出入り口にたどり着く。
そこでまた汗をぬぐっていると(もうハンカチはグシャグシャだ)、またしても、いつも親切なグリーンチャンネル撮影ディレクター(平場担当)が「え? いま、全部、平場追い切り終わりましたよ、キタサンに、ラブリーに、7頭ぐらいいたかなあ。もう、ほんと、ついさっきまで “入れ食い状態” でしたね。はははは、タッチの差というやつですか? タッチングスピーチですか?」などとつまらないことを言って笑う。
和田竜二のポーズ、誘ってるのかなあ?
[番外写真1]松山弘平くんは新人の頃から変わらずやさしい 【写真:乗峯栄一】
「おじちゃんが、この時間になぜ平場にいるかというとね……」と説明し始めると、「すいません、調教があるんで」と行ってしまった。
またしてもたたずんでいると、先週7勝2着4回と猛爆した和田竜二が、「あれ? 今日は坂路じゃないの?」と声掛けてくれるので、またしても事情を説明し始めたが、ふと思い出し「それにしても、先週すごかったねえ。え? 7勝だった?」と言うと、いい笑顔を見せてくれる。「じゃ7勝記念に1枚。キタサンもラブリーも撮れなかったから、その代わりに」と失礼なことを言って頼んだら、こんなポーズをとってくれた。[番外写真2]
[番外写真2]和田竜二のこのポーズ、誘ってるんだろうか? 【写真:乗峯栄一】
ラブリーデイのルメールの記者会見には間に合った。補充質問で女性タレントのような人が発言すると、そっちを向いて、急にこんな笑顔になった。[番外写真3]
[番外写真3]ルメールは女性タレントのような人から質問を受けてこの笑顔である 【写真:乗峯栄一】
あと、ルメール、というより日仏関係に関して大きな発見があった。
デムーロとルメール、どちらも日本語が上手で、もう通訳は付かないんだけど、ルメールの方は若干日本単語が出るのが遅い。そのときかならず「ーぬn」と「n」が入る。「今回のローテーション、ーぬn」「昨年と比べてーぬn」となる。これがフランス式だ。
何か挨拶するとき「えー、あー、みなさん」と言うと、これは日本人のおっさんだが「えー、ーぬn、みなさん」と言うと「あ、フランス育ちだ」と言われる。
どうですか? 大発見でしょう。