記録達成後、チームメートと機内で乾杯 イチロー、次のターゲットは3000安打
「置く場所に困る」数々の記念品
マイケル・ヒル編成本部長(右)から記念のベースを受け取るイチロー 【Getty Images】
センターの大型スクリーンで打った時の様子が流れると、客席から歓声が沸く。イチローが登場しそのベースを受け取ると、その歓声が、いっそう高まった。
「置く場所に困ります。まとめて置いてある、この中(クラブハウス)に」
イチローは試合後、そんな風に語ったが、昨年、日米通算で王貞治(福岡ソフトバンク会長)の得点記録を超えたときにはホームベースをプレゼントされ、今年に入って、大リーグ通算500盗塁、日米通算700盗塁を次々にマーク。その度にベースをプレゼントされたようだが、確かにどんどん増えて困っているのかもしれない。だとしたら、なんとも贅沢な悩みだ。
限られた打席数であと20安打
「知ってますよ」とイチロー。
そのヒットを打った時点では、その試合を含めた前の21試合で20安打を放っており、その勢いなら20本はあっという間ではないかと映るが、イチローは「代打だと、20打席はかかるわけだから、次の1本は絶対打つつもりで行っているわけですからね」と話し、続けた。
「そら、20回連続で打てないのは知ってますが。次の1本を打つことは当然でしょう」
限られた打席数。すべて代打ならば、最低でも20試合を要する。となると、そう簡単な話ではない。実際、残り20本としてからその数が減っていない。18日は代打で四球。19日は出場機会がなかった。早く到達するとしたら、その限られた機会で着実にヒットを重ねるしかないが、そういう状況であと20本という数字は近いようで遠いのかもしれない。