【新日本】オカダが内藤を倒しIWGP王座返り咲き チャンピオンのままG1優勝を宣言

高木裕美

エルガンが壮絶マッチ制しIC王座初戴冠

エルガンがオメガとの壮絶ラダーマッチを制しIWGPインター王座初戴冠 【横田修平】

 ラダーマッチとして行われたIWGPインターコンチネンタル王座戦では、30分を超える壮絶な戦いの末、怪力男マイケル・エルガンがベルトを奪取。“カナダの路上王”の異名を取るケニー・オメガを、想定外のパワーで振り切った。
 当初、エルガンの盟友・棚橋弘至が挑戦予定であったが、前哨戦でオメガに腕を破壊され、無念の欠場を表明。代わりに名乗りを上げたのがエルガンであった。

【横田修平】

 ハードコアファイトを熟知し、鉄製のSTOPボードやゴミ箱、セコンドまで活用するオメガに対し、エルガンは圧倒的なパワーで対抗。ショルダースルーでラダーに投げ落とし、さらに2メートルを超えるラダー上からのスーパー雪崩式ブレーンバスター。さらにラダー上からテーブル上へのエルガンボム。

【横田修平】

 たまらずオメガがダウンする間に、ラダーに上り始めるも、そこへヤングバックスが乱入し、顔面へスプレーを噴射した上、手錠でコーナーに繋いでしまう。助けに入ったキャプテン、ヨシタツが次々と返り討ちにされる中、マット・サイダルとリコシェも救出に駆けつけるも、肝心の手錠のカギが見つからず。
 このスキにオメガがラダーを上り始めるが、なんとエルガンは怪力で手錠をブチ壊すと、すでにラダーの頂点に立つオメガをそのまま場外へ突き飛ばし、邪魔者のいなくなったラダーに上ってベルトを奪取。新王者となった。

柴田が永田にリベンジし王座返り咲き

前王者の柴田が永田にリベンジし王座返り咲き 【横田修平】

 NEVER無差別級王座戦では、前王者の柴田勝頼が永田裕志にリベンジし、王座返り咲き。第三世代に対し、ただ1人、抗争を挑んできた男が、ついに永田超えを果たした。
 永田は第三世代の天山広吉、小島聡、中西学が見守る中、激しいキック合戦を繰り広げると、10分ごろには永田がエクスプロイダー、柴田がバックドロップ、永田が大☆中西ジャーマンを投げ合う攻防に。
 なおも永田は白目式腕固めから左腕へキックを連打し、バックドロップ、垂直落下式ブレーンバスターからPKを決めるも、柴田はトドメのバックドロップをヒザで阻止すると、スリーパーで永田を締め上げ、狙いすましたPKでフィニッシュ。試合後、永田に向かって深々と一礼した柴田に、永田も抱き合ってたたえると、第三世代のメンバーたちも拍手を送った。

新王者ブリスコ兄弟をハングマンが襲撃

IWGPタッグを奪取したブリスコ兄弟だったが、ハングマンの襲撃で絞首刑に 【横田修平】

 IWGPタッグ選手権試合では、ジェイ・ブリスコ&マーク・ブリスコ組が、タマ・トンガ&タンガ・ロア組との兄弟対決を制して初戴冠に成功。トンガのトリッキーな動きやタンガのパワーをモノともせず、合体技のドゥームズデイ・デバイスで勝利するも、試合後、バレットクラブの高橋裕二郎&ハングマン・ページが乱入。かつてはROHでアダム・ペイジとして活躍したページは、手にしたロープでマークを絞首刑にし、実力行使で王座挑戦をアピールした。

オスプレイ、ジュニア王座奪取ならず

スーパージュニア王者オスプレイはKUSHIDAに敗れIWGP戴冠ならず 【横田修平】

 IWGPジュニア・ヘビー級王者のKUSHIDAは、今年の「BEST OF THE SUPER Jr.」優勝のウィル・オスプレイを退け、5度目の防衛に成功した。
 わずか23歳の新鋭オスプレイは、類まれな身体能力を遺憾なく発揮。セカンドロープからシューティングスタープレス、フェニックススプラッシュを続けて繰り出し、コークスクリューシューティングスタープレスから必殺のオスカッターを狙うが、KUSHIDAはこれをブロックし、ホバーボードロックで締め上げて逆転勝利。至宝を守り抜いた。

復活ヤングバックスが5度目のタッグ戴冠

ケガから復帰したヤングバックスは5度目のジュニアタッグ戴冠 【横田修平】

 4WAYイリミネーション戦として4チームで争われたIWGPジュニア・タッグ王座戦は、マット・ジャクソン&ニック・ジャクソンのザ・ヤングバックスが5度目の戴冠を果たした。
 六本木ヴァイス、レッドラゴンがオーバー・ザトップロープで敗退し、勝負はヤングバックスとリコシェ&マット・サイダル組による争いに。OTR方式で得意の空中技を封じられた王者組が精彩を欠くのに対し、負傷欠場のブランクを見せないヤングバックスが、サイダルを合体のメルツァードライバーで仕留めた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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