【ラグビー/NTTリーグワン】感じているのは大きな責任。 「みんなで笑う」ための“最後の3試合”<埼玉パナソニックワイルドナイツ>

埼玉パナソニックワイルドナイツ 小山選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)が5月4日のディビジョン1最終節のビジターゲームで横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)と対戦する。ともにプレーオフトーナメント進出を決めているチーム同士の対戦は、その前哨戦とも言える戦いとなる。埼玉WKはリーグ全勝フィニッシュを懸けて大分開催の試合に挑む。

小山大輝が確かな進化を見せ続けている。昨季まではスタメン出場の機会が限られていたが、今季はここまで14試合に出場し、その内12試合で先発。シーズンを通じてハイパフォーマンスを見せてきた。

「多くの試合でスタメン起用してもらって、プレー時間も長くもらっているので、自分の成長につながっている。チームやほかの選手の調子が良いので自分にとってはプレーしやすい環境になっている」

走攻守にスピードを加えたハイスペックなスクラムハーフ。接点からの一瞬のスキをついた動きなどで今季は4トライを奪っている。「1回のチャンスを無駄にせず、常に前を向いてプレーしている。トライについては、味方の選手たちがすごくて、相手のラックサイドが空くことが多いので、そこを逃さないようにしている」。

小学1年生から中学3年生までは野球少年。主に1番・ショートで活躍していたという。4歳上の兄の影響で高校入学時にラグビーに転向。天性のパスセンスとスピードを生かしたプレーで実績を積んで、大東文化大学卒業後にパナソニック ワイルドナイツ(当時)へ加入した。そして、世界レベルの選手がそろうチームの中で進化を遂げた。今季は、小山にとって重要なシーズン。チームは前節まで無敗ロードを突き進み、前節の花園近鉄ライナーズ戦は、今季限りで引退する堀江翔太と内田啓介のラストホストゲームとなった。

「堀江選手はキックも蹴って、内田選手は素晴らしいゲームメークを見せてくれた。偉大な先輩たちのプレーから多くを学ばせてもらった。このメンバーでプレーできるのも最大3試合なので大きな責任を感じました」

埼玉WKはすでにリーグ戦1位でのプレーオフトーナメント進出を決めているが、慢心はまったくない。「リーグ全勝というよりも、目の前の試合で結果を残すことだけを考えている。最後にみんなで一緒に笑うために、チームとして個人として最後まで成長していくだけ。その先に『王座奪還』がある」

小山は、チームの勝利と自身の成長のため、大分行きのフライトへ乗り込む。

(伊藤寿学)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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