【全日本プロレス】宮原が真霜を破り三冠V3 次は秋山を逆指名

高木裕美

真霜を退け3度目の三冠防衛に成功した宮原は、次の挑戦者に秋山を指名 【前島康人】

 全日本プロレス「2016 ダイナマイトシリーズ」開幕戦となる15日の東京・後楽園ホール大会では、3大タイトルマッチなどが行われ、1227人を動員した。
 メインイベントの三冠ヘビー級選手権試合では、王者・宮原健斗が真霜拳號を退け3度目の防衛に成功。次期挑戦者には4月の「チャンピオン・カーニバル」(CC)公式戦で敗れている秋山準を自ら指名した。

シャットダウン式ジャーマンスープレックスで快勝

【前島康人】

 真霜とは今年のCC公式戦では30分時間切れで決着がつかず。凶月のセコンドを連れた真霜は、宮原の突進をかわして鉄柱への誤爆を誘うと、場外でイス攻撃。さらに、徹底した右腕攻めから無道でとらえ、勝負をかける。しかし、宮原も必死にこらえると、ヒザ蹴りからのシャットダウン式ジャーマンスープレックスで勝利をもぎ取った。

秋山「もう一度、ナイフを砥いでおまえの前に立つ」

宮原の指名に「もう一度、ナイフを砥いでおまえの前に立つ」と挑戦を宣言 【前島康人】

 前回5.25後楽園ではCC公式戦で敗れた関本大介、今回は引き分けだった真霜をタイトルマッチの舞台で倒した宮原は、「あと1人、悔しい思いをした人間がいる」と、やはり公式戦で苦杯をなめされられた秋山を指名。秋山は「おまえ、いいチャンピオンになったよ」と史上最年少王者の健闘をたたえた上で、「でも、オレはおまえに勝ってるから。おまえには負けない。もう一度、ナイフを砥いでおまえの前に立つ」と、高い壁として立ちはだかる覚悟を見せ付けた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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