【全日本プロレス】宮原が真霜を破り三冠V3 次は秋山を逆指名

高木裕美

大「大日本」コールを受け至宝奪取

【前島康人】

 セミファイナルの世界タッグ選手権試合では、大日本プロレスの岡林裕二&関本大介組が、ゼウス、ボディガー組を破り、初戴冠を果たした。
 過去にはアジアタッグ王座も獲得している岡林&関本組に対し、観客も割れんばかりの「大日本」コールで、アウエーとは思えぬ後押し。その声援に応えるべく、挑戦者組は5分過ぎに早くもアルゼンチンバックブリーカーの競演を見せる。

ゼウスを眉山でぶん投げ戦闘不能に 【前島康人】

 王者組も関本を肩車で担ぎ上げてダブルンパクト式の反撃を狙うが、コーナーに上がったゼウスを岡林がつかまえ、雪崩式ブレーンバスター。ボディガーにはサンドイッチラリアットから合体ブレーンバスター、関本がダイビングボディープレス。ゼウスを眉山で戦闘不能にする間に、関本がボディガーをぶっこぬきジャーマンスープレックスでマットに沈めた。

【前島康人】

 24時間前には同所で30分を超える超絶チョップ合戦を繰り広げていたとは思えぬタフネスぶりを発揮し、全日本の至宝獲りに成功した2人は、2本のベルトを肩にガッチリと握手。「これから2人でどんどん防衛する。暴れまわっていきますよ」と気合十分の岡林に対し、激闘で「脳が揺れた」という関本も「純粋に獲れて嬉しい」と、由緒あるベルトの重みを噛み締めた。

中島が“アモーレ”を奪い返す

中島は“アモーレ”GAORAベルトを奪い返し感激 【前島康人】

 GAORA TVチャンピオンシップでは、前王者・中島洋平が田村和宏にリベンジし、わずか6日で王座を奪回。「ベルトは恋人」と公言する中島が、帰ってきたベルトを「アモーレ」と呼びかけるも、突如現れた南野タケシがそのアモーレを陵辱した。

 6.9伊勢崎で田村に敗れた中島は、“恋人”を取り戻すべく即座にリマッチを要求。田村からの「これはもうオレのもの。それじゃ不倫だから!」という声も届かないのか、不倫がニュースを騒がせている今だからこそ時流に乗っかっているのか、中島はFUNKY MONKY BABYSの『告白』の歌詞のように、あふれんばかりの「大好き」な思いを田村にぶつけていく。左腕を攻められながらも、果敢にトペスイシーダで飛び込み、蹴りをぶちこんでいった中島は、ジャーマン、ハイキックからの蹴後廻蹴でフィニッシュ。

「GAORA、いや、僕のアモーレ、取り返したぞ!もう、絶対にこのアモーレは離さない」とリング上で愛の言葉をささやき、熱い接吻をかわす中島に対し、背後から現れた南野が、そのアモーレを強奪すると、下品にベロチュー。怒り心頭の中島は「オレのアモーレ、汚しやがって! オレは絶対許さない。いつでも真正面からかかってこい。オレはアモーレを守り抜く!」と純愛を誓った。

初参戦の竹下が三冠王者・宮原戦に興味

全日本マット初登場の竹下は秋山と激しい打撃戦 【前島康人】

 DDTプロレスリングの竹下幸之介&遠藤哲哉組が全日本マットに登場。秋山準&青柳優馬の師弟コンビと対戦した。
 若手へのシゴキでは定評のある秋山は、わずか21歳にしてDDTの頂点であるKO−D無差別級王者となった竹下にヒザ蹴り、サッカーボールキック。さらに場外で鉄柵に鉄柵に振ると、竹下も即座に振り返した上、キックまで放つ。
 遠藤のスワンダイブ式エルボーに竹下もミサイルキック、串刺しハイキックで続くと、秋山がラリアット、ジャンピングニーで応戦。竹下と同い年の青柳もエルボー3連弾からのクロスボディーと奮闘し、白熱した戦いが続く。最後は青柳のミサイルキックをドロップキックで迎撃した竹下が、ランニングラリアット、ジャーマンスープレックスでトドメをさした。
「もっと秋山さんとやりたかった。今まで経験したことのない重い打撃。もっと全日本に上がって秋山さんと手を合わせたい」と秋山との再戦を熱望した遠藤に対し、竹下は「同じ若いチャンピオンとして、三冠チャンピオンにも興味がある」と、27歳の新エース・宮原との対戦にも興味をのぞかせた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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