【ノア】GHCヘビー前哨戦で潮崎組が杉浦組に逆転勝利 熊野が金丸からフォール奪取で改めて挑戦表明

高木裕美

丸藤と矢野がGHCタッグ王者KESに完敗

試合前から逃げ腰の矢野はアーチャーのブラックアウトに完敗 【横田修平】

 GHCタッグ選手権試合前哨戦として行われた、デイビーボーイ・スミスJr.vs.丸藤正道、ランス・アーチャーvs.矢野通というシングル2戦では、KESが2勝。ヤノマルフジの王座奪取に黄色信号が灯った。
 まずは矢野とアーチャーが対戦。すでに戦う前から「怖いな、怖いな」と逃げ腰の矢野は、開始早々、お得意のロープブレークを連発。ターンバックルをはずしての金具攻撃からのYTRポーズや、レフェリーを盾にした攻撃ブロック、急所蹴りからの丸め込みなど、小ずるいファイトでなんとか試合を終わらせようと画策するも、アーチャーは横から突っ込んで豪快に吹っ飛ばすと、問答無用のブラックアウトで完勝。セコンドに担がれて退場した矢野は「歯が立たない」とつぶやくしかなかった。

スミスのブルドッグボムで大ダメージを受けた丸藤は無言で控室へ 【横田修平】

 一方、丸藤も序盤に放ったプランチャをキャッチされたところを、鉄柱、鉄柵、鉄製フェンス、イスにぶつけられて悶絶。丸藤もフロムコーナートゥーコーナー、串刺しエルボー、トラースキック、スピンキック、虎王などを繰り出すも、不知火を徹底的に阻止され、万事休す。スミスがタイガースープレックス、カウンターのヒザ蹴りからのブルドッグボムで粉砕すると、大ダメージの丸藤は無言で控室へと消えた。

GHCジュニアタッグをめぐり激しい火花

ジュニアタッグ王者組の原田&小峠組は地元・大阪での防衛を宣言 【横田修平】

 GHCジュニアタッグ王者組の原田大輔&小峠篤司組と挑戦者の拳王&大原はじめ組も6人タッグで対戦。痛めた腰をテーピングでガチガチに固めた大原に、桃の青春タッグが合体ドロップキックを見舞えば、大原もお返しとばかりに原田に場外マット上でケブラドーラコンヒーロ。小峠が大原にタランチュラ、拳王にダイビングボディープレス。この4人の間で決着はつかなかったものの、互いに激しい火花を散らし合った。
 原田は「大阪はオレたちのプロレスの原点。チャンピオンの座を手放す気はない」と、かつての本拠地で“故郷に錦を飾る”ことを誓った。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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