前々走の成績にも注目! オークスを分析 データが導き出した勝ち馬はコレだ!

JRA-VANデータラボ

主役級2頭が不在の一戦

 今週は、牝馬クラシックの第二弾・オークスが行われる。桜花賞馬・ジュエラーは残念ながら戦線を離脱し、桜花賞1番人気のメジャーエンブレムはNHKマイルCに出走(優勝)と、1冠目の主役級2頭が不在の一戦となった。桜花賞2着のシンハライトがすんなり栄冠を手にするのか、それとも他馬にもチャンスがあるのか、過去の傾向を見てみよう。

データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。なお、10年が1着同着のため、過去10年では1着11頭、2着9頭となる。

桜花賞馬不在のオークス(86年以降)

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は、JRA-VAN Data Lab.でデータが提供されている86年以降、桜花賞馬不在で行われたオークスの成績である。30年間でわずか3回、過去10年では07年の1回のみとサンプルは少ないが、いずれも桜花賞出走馬が勝利を手にしている一方で、桜花賞組の上位独占はない。また、桜花賞最先着馬は05年にシーザリオが1番人気で優勝したものの、02年のブルーリッジリバー(桜花賞2着)は6番人気7着、07年のカタマチボタン(同3着)は4番人気で13着に敗退。桜花賞馬不在で最先着馬が1番人気にならない年なら、他馬にも可能性はあるようだ。

人気別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 ここからは、過去10年の成績をみていきたい。人気別の成績では、1番人気が【2.3.1.4】で複勝率60.0%とまずまずの成績。その他で目立つのは【2.2.1.5】で複勝率50.0%を記録した5番人気で、単複の回収率も155%、176%と高い。また、7〜9番人気も多く馬券に絡んでおり、穴党ならこのあたりに注目したい。ただし、2桁人気になると、好走馬は08年2着のエフティマイアのみ。同馬は桜花賞2着(15番人気)ながら、オークスでは13番人気と、桜花賞の好走がフロック視されていた形だ。

枠番別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 枠番別では、5枠が連対率25.0%など、頭ひとつ抜けた好成績をマーク。一昨年はヌーヴォレコルト、ハープスターの1、2着で枠連5−5、そして昨年はミッキークイーンが優勝と、ここ2年も好結果を出している。特に5枠で3番人気以内に推された馬は【3.2.0.1】と、非常に安定した成績だ。また、4番人気以下の馬が3〜6枠を引くと【0.1.3.60】。特に近5年は【0.0.0.31】と、まったく馬券に絡めていない。上位人気以外から馬券候補を探るなら、1〜2枠か7〜8枠から選びたい。

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