斉藤裕子V 2-2を5年ぶりに更新
斉藤 裕子 【Photo:Toru Hanai/Getty Images】
また、満60歳以上のグランドシニアの部は、通算イーブンパーで乃村三枝子が逆転優勝を飾った。2打差の通算2オーバー、2位タイに若浦みどり、日吉久美子が入った。
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威風堂々。斉藤裕子が今季最終戦、5年ぶりのレジェンズ通算3勝目を飾った。最終18番、残り65ヤードの第3打を52度で、技あり-のスーパーショット。ピン1.8メートルから楽々のバーディーフィニッシュは、もうお見事、というしかなかった。
この日、14.9m/sを記録したタフなコンディション。しかし、心構えひとつでプレーは変化する。「18ホール、各ホールでパーを拾っていこう。ボンドカラー、黄色のセーターを着用したし、スポンサーさんにも喜んでもらえたでしょうか。本当はキャップも赤にしたかったけど、もっていなかったから…」と、マイペースを心がけた。
多くの選手が強風のため、スコアを崩す状況。それでも豊富な経験をいかし前半、首位に立ち、1打のアドバンテージを得た。勝負はバック9である。真骨頂を披露したのは13番。14メートルのバーディーを決めた。
「もう数年前、JLPGAツアー出場した際、キャロウェイさんにつくっていただいたパターを今回、初めて試合でつかいました。自宅のパターマットでは練習していたけど、なかなかチャンスがなくて…。この3連戦、一日だけ帰宅して持参した。そういえば、この2年間、パターを替えたことなんてなかったです」と、とっさのひらめきを喜んだ。
【Photo:Toru Hanai/Getty Images】
それだけに、これが最終戦というのは実にもったいない。しかし-「休みなんて、とんでもありません。この後、地元の県オープン。それから、2日ぐらいすると、今度はQTファーストステージがあるでしょう」と、スケジュールを説明。確かにエネルギッシュだ。
「今回、優勝できたことはすごく光栄です。だけど、レジェンズに出場する選手は、しっかり準備をし、目標をもって取り組んでいる。試合でベストを出せるように皆さん、がんばっています」といい、「来季までには少し時間がある。いろいろ考えないといけない。とりあえず、シードは確保できた。年が明けたら、アメリカ・アリゾナ州にいるコーチに見てもらいます。上手になりたいから…」と、意欲的。向上心は人一倍である。
【シニアの部】上位選手ー来季へひとこと
酒井 千絵 【Photo:Toru Hanai/Getty Images】
「風に弱いですね。この風に対応できなかったので、まだまだだなぁ-と思います。前半は何とか耐えていましたが、後半は風の読みとそれに対応するショットが打てなかった。きょうは悪いところの方が多かった。
レジェンズツアーでは年間を通して上位に入ることが出来て、本当にいいシーズン。ショットの調子がイマイチでしたが、それでも何とかやれたのがよかった。(年間獲得賞金1位)頑張ってきてよかったです。
純粋にゴルフが好きで、上手くなりたいと思ってやってきている。自分がやめない限りは引退もない。身体が続く限り、楽しめる限り、ずっとやっていきたい」
西川 みさと 【Photo:Toru Hanai/Getty Images】
「ショットの調子がよかったので、前半はパーオンして、2パット。チャンスもチョコっとあったけど、入らず。遠くに乗っても2パット。この風の中でパープレーだったから、まずまずでした。10番でピンチでしたが、パーパットが入って、我慢して我慢して、15番でチップインバーディー。次もバーディーを取って-と思ったら、上り2つボギーでした。
自分の筋力の無さ。年とともに衰えるところをトレーニングして、しっかり戦えるように、筋力アップはしたいなぁ-と思っています。来シーズンは優勝争いできるように頑張りたい」
白戸 由香 【Photo:Toru Hanai/Getty Images】
「この風だったので、我慢比べだと思っていた。前半、ショットが安定していなかったので、拾っていくしかなかったけど、拾いきれずに3オーバー。後半に入って、12番から3連続バーディーが取れた。そこで流れが変わった。ショットがよくなかったけど、この2日間はパッティングで救われて、上がってみたら、上にいた。今シーズンベストフィニッシュです。風が読めなかった。グリーンも乾いて、きのうと全く変わっていた。キャディーさんがグリーンを読める方で救われました。感謝です。
プロゴルファーなので、試合があるのはありがたい。この環境を作っていただいているスポンサーの皆さまに感謝です」
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