【K−1】 野杁正明、人生懸けて世界獲りへ! 「世界一の称号を手に入れたい」

K-1実行委員会

K−1−65kg世界最強決定トーナメントに出場する野杁正明にインタビュー 【中原義史】

 6月24日(金)に東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K−1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜−65kg世界最強決定トーナメント〜」。3月4日に行われた−65kg日本代表決定トーナメントで準優勝した野杁正明に大会に向けての意気込みをインタビューした。

準優勝の悔しさを晴らしたかった

――今回は主催者推薦という形で世界トーナメント出場が決まりました。最初にトーナメント出場の話を聞いた時は、どんな心境でしたか?

 チャンスがあれば出たいと思っていたのでうれしい気持ちもあったのですが、周りの意見を気にすると、『なんで日本トーナメントで優勝していないのに出てるんだ?』という声もあると思うので、そこは結果と内容で示したいと思います。

――野杁選手としては何かしらチャンスが来ることを願って準備をしていたのですか?

 はい。世界トーナメントのリザーブマッチでもいいし、スーパーファイトでもいいし、とにかく6月の大会には出たいと思って練習を続けていました。

――それだけ日本代表決定トーナメントで準優勝に終わった悔しさを晴らしたかったのですね。

 そうですね。リングの悔しさはリングで晴らすしかないので。

1回戦は相手のバネを警戒しながら戦いたい

――あのトーナメントを振り返って、自分にはどんなことが必要だと思いましたか?

 練習方法やファイトスタイルを見つめ直しました。トーナメント用にファイトスタイルを調整しているところです。

――ワンマッチ用のスタイルのまま戦ったことが反省点だったのですね。

 結果的には僕の実力不足なんですけど、相手の攻撃をもらってダメージを蓄積させる形で決勝を迎えてしまったかなと思います。原点回帰ではないですけど、よくトーナメントに出ていた頃を思い出しつつ、その時以上の練習をしています。

――しかも1回戦の相手は昨年4月にTKO負けを喫しているマサロ・グランダー(オランダ)です。

 ずっとやりたかった選手の一人だったし、遅かれ早かれいつかはやると思っていました。前回のマサロ戦は僕の気持ちの中にも整理がつかないところがあった試合だったので。

――あの時は当初ゲーオ・ウィラサクレック(タイ)と対戦が発表されたにも関わらず、ゲーオが負傷欠場。急遽、代役とグランダーと対戦することになり、ヒザ蹴りによるカットでドクターストップという悔しい試合でした。グランダー戦で自分のキャリアを狂わされたという想いはありますか?

 特にそれはないですけど、マサロ選手は実力もあるし、僕に勝ったことでK−1で活躍する選手になったので、しっかり倒さないといけない相手だと思います。

――前回はほとんど情報・対策がないままの試合だったと思います。今回、攻略法は出来上がっていますか?

 今までと同じ戦い方だったら、また前回と同じ結果になると思うので、外国人選手特有のバネを警戒しながら戦いたいと思います。

「オイシイところを全部持っていきます!」

「本当にこのトーナメントには懸けているので、何が何でも勝ちたい」と意気込む野杁 【(C)K-1実行委員会】

――1回戦を突破すれば準決勝でゲーオと対戦する可能性もありますし、決勝で山崎秀晃選手にリベンジできるチャンスもあります。

 それが自分にとっては最高の形ですね。ずっと叶わなかった世界一の称号を手に入れるためのトーナメントだと思うので、相手は誰でもいいです。

――確かに野杁選手は世界タイトルやトーナメントを獲ったことがないんですね。

 日本タイトルは幾つか獲らせてもらったのですが、実は世界の名がつくベルトやトーナメントで優勝したことは一度もないんですよね。

――まだ野杁選手のキャリアは続いていくと思いますが、そう何回もこういったチャンスがあるわけではないと思います。格闘技人生を懸けて獲りに行きたいですか?

 はい。今までで一番思い入れが強いですし、本当にこのトーナメントには懸けているので、何が何でも勝ちたいと思います。

――新生K−1への参戦が決まった時、野杁選手は「主役は遅れてやってくる」という言葉を使いました。この世界トーナメントで自分が主役になりたいですか?

 日本トーナメントで準優勝に終わったにも関わらず、ギリギリでトーナメントに選ばれて、そういうこともすべて含めて最後は僕がオイシイところを全部持っていきます!
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