【K-1】-65kg世界トーナメント組み合わせ決定 1回戦でゲーオvs.HIROYA、野杁vs.グランダー
K-1 -65kg世界トーナメント組み合わせが決定 【(C)K-1実行委員会】
−65kg王者ゲーオ・ウィラサクレックと−65kg日本代表決定トーナメント優勝・山崎秀晃の出場が決まっている−65kg世界最強決定トーナメントに出場する全8選手と組み合わせが遂に決定した。
会見には前田憲作K−1プロデューサーが出席し、1回戦の対戦カードと共に出場選手たちを紹介。それぞれ試合に向けての意気込みを語った。(※会見欠席選手は司会者からコメントが読み上げられた)
決勝でのゲーオへのリベンジに燃える山崎
日本代表決定トーナメント決勝で野杁を下し世界トーナメント出場を決めた山崎 【中原義史】
レニタは今回がK−1初参戦で、前田プロデューサー曰く「小柄ながら前に出る突進力と回転の早いパンチを武器にする非常にアグレッシブなファイター」。“GOLDENFIST”(黄金の拳)を持つ山崎とは激しい打ち合いが予想される1回戦だ。
続く1回戦・第2試合は先日の4.24代々木大会で王者ゲーオをあと一歩まで追い詰めたイリアス・ブライドとアメリカのクリス・マセーリによる外国人対決だ。
マセーリもレニタと同じK−1初参戦選手で、アメリカ最大のムエタイイベント「Lion Fight」のトップファイターとして活躍。普段はムエタイルールでの試合が多いものの、パンチ主体のファイタータイプで、待望のK-1初登場となった。
またブライドはヨーロッパのビッグイベントEnfusionで戦っているため、ヨーロッパ×アメリカというK−1だからこそ実現できた世界が注目する顔合わせになったと言えるだろう。
1回戦・第3試合は野杁正明×マサロ・グランダーの再戦だ。日本代表決定トーナメント決勝戦で山崎と激闘を繰り広げた野杁。前田プロデューサーは「優勝こそ逃しましたが、世界の強豪と戦いたいと思ってもらい主催者推薦として出場を決めました」と話し、昨年4月にTKO負けを喫しているグランダーとのリベンジマッチが組まれた。
そして1回戦・第4試合には−65kg王者ゲーオが登場し、HIROYAとの対戦が決定。日本代表決定トーナメントではベスト4のHIROYAだが「激闘でファンの心を掴み、大会後に多くの方から世界トーナメントでHIROYA選手を見たいという要望をいただき、主催者推薦を決めました」(前田プロデューサー)。
対日本人無敗、今年はグランダーやブライドという海外勢からも勝利している王者ゲーオにHIROYAが挑む図式の一戦だ。
野杁はトーナメント仕様で雪辱誓う
−65kg王者としてトーナメントに挑むゲーオ。この日は日本人選手たちと並んでの会見出席となり「日本人選手が心や気持ちで戦っていることは感じていました。対戦相手の強い気持ちを感じながら戦っていましたし、それはうれしく思っています」と日本人選手の気持ちを称える一方、「日本人選手、外国人選手、どちらが勝ち上がってきても関係ないです」と優勝への自信を口にした。
そのゲーオへのリベンジに燃えているのが山崎だ。「新生K−1の最初の大会でああいう負け方(※ゲーオの左ハイキックで額を陥没骨折して判定負け)を喫してしまったんで、今はゲーオ選手にリベンジすることが生きる糧やトレーニングの原動力にもなっています。今は決勝でゲーオ選手に勝って優勝することしか頭にありません」と打倒ゲーオへの熱い想いを語る。
4.24代々木大会の一夜明け会見でのゲーオの「掛け蹴りは当たらない」発言について聞かれると「当てられるようにしたいし、当たるように組み立て行きたいと思います。多分当たると思いますよ」と対抗心をのぞかせた。
ゲーオと同ブロックに入っている野杁は日本代表決定トーナメント決勝で敗れている山崎へのリベンジを宣言。「優勝に必要なものは、前回ダメージをもらって決勝に上がってずるずるいってしまった。今回はトーナメント用のスタイルを作っているんで、それがハマればいい結果が出ると思う」と世界トーナメントでの巻き返しを誓う。
また1回戦でゲーオに挑むHIROYAは「日本代表決定トーナメントでは準決勝で野杁君に負けてしまい、あの試合で自分の実力の何パーセント出せたか分からないですけど、まだまだ出せるものがあると思います。その実力を出したいし、試合を楽しむことがそこにつながると思うので、楽しんで戦いたいと思います」と"楽しむ"ことをテーマに掲げた。
トーナメント出場戦コメント
そして自分のコーチ同様、自分の母国であるモルドバを世界中に知ってもらいたい。モルドバは小さい国だが、この国には勝ちを掴むまで決して下がらない素晴らしファイターがいることを知らしめたい」
山崎秀晃「日本代表としてどういうスタイルでどういう試合ができるかを知らしめたいと思います。レニタ選手は下がらないとおっしゃってますけど、そういう構えで来てくれるならアグレッシブな試合になると思います。1Rから目を離せない試合をします。当日までにGOLDENFISTを磨いておくんで注目よろしくお願いします。
(レニタは)回転が速くてパワフルな選手。かつてのマイク・ザンビディスを思わすようなアグレッシブでパワフルな選手だと思います。なので僕とは噛み合うというか。ただ相手の攻撃を当てさせずに、自分の当てて倒したいと思っていますし『下がらない』と言ったことを後悔させる試合をしたいと思います」
クリス・マセーリ「初めてK−1に出場できること、そして−65kgのトーナメントに出場できることをとても光栄に思っている。アメリカを代表して、世界のトップファイター相手に自分の技術を試せること。K−1のリングで自分の実力を格闘技ファンに見せることが出来ると思うと興奮が止まらない」
イリアス・ブライド「俺は−65kgで世界でもトップ3に入る人間だと思っている。だからトーナメント参戦が決まりとてもうれしい。過酷なトーナメントになることは間違いないだろうが、他の選手と格の違いを見せて、必ず自分が優勝してみせる。
初めてK−1に出場した時はリザーブファイトで泰斗をKOした。残念ながらトーナメント本戦に入ることはできなかったが、既に日本のファンの皆には自分の存在をアピール出来たと思っている。必ず勝って、自分がトーナメント王者になる」
マサロ・グランダー「ついにトーナメントに出場できることになって本当にうれしい。このトーナメントに向け自分自身のすべてを集中させて、必ず今まで過去最高のコンディションで日本に行く。少年が男になるときが来た」
野杁正明「世界トーナメントに参戦できることを感謝しています。日本代表決定トーナメントで負けた選手がなんで?と思う方もいると思うけど、その人たちにも野杁を出場させてよかったと思わせる試合をします。
(グランダーとは)一度対戦しているんですけど、黒人特有のバネと手足の長さもある選手だと思います。念願の世界の称号を自分の力で手に入れたいと思います」
HIROYA「滑り込みでトーナメントに出場させていただくことになりました。出させていく以上は思いきりのいい試合をします。ゲーオ選手とはずっと戦いたかったので期待してください。(ここからタイ語でゲーオに向けて)6月に戦うことができてうれしいですです。しっかり練習して全力で戦うのでよろしくお願いします」
ゲーオ・ウィラサクレック「もう一度トーナメントに出場することができてうれしく思います。楽しい試合になると思っています。HIROYA選手が私と戦いたいと思っていることもうれしいし、6月にまたファンのみなさんに会えたらと思います。(HIROYAは)最近テクニックも上がってきてパンチも蹴りも非常にいい。K-1の中でも上手い選手だと思っています」
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