【RIZIN】「日本の格闘技を盛り上げ世界一に」 ヴァンダレイ・シウバ独占インタビュー

スポーツナビ

「RIZIN.1」でリング復帰を果たすヴァンダレイ・シウバに独占インタビュー 【スポーツナビ】

 4月17日(日)に開催される格闘技イベント「トップ Presents RIZIN.1」(愛知・日本ガイシホール)。第10試合(全14試合)には、スペシャルワンマッチ・グラップリングダブルバウトとして桜庭和志&所英男vs.ヴァンダレイ・シウバ&田村潔司が組まれている。

 この試合が久々のリング復帰となるシウバ。10日に行われた田村との公開練習では軽快な動きを見せたのと同時に、今秋にMMA本格復帰することを明言。昨年末に産声を上げた「RIZIN」を「世界一のイベントにする」と誓った。

 今回スポーツナビでは、公開練習後のシウバに独占インタビュー。復帰戦に向けての意気込みなどを聞いてみた。

パートナーの田村は“真の戦士”

グラップリングダブルバウトということで田村潔司とタッグを組むが、田村を“真のファイター”と賞賛する 【(C) RIZIN FF】

――本日、田村選手との公開練習を終えたが、現在のコンディションは?

 とても調子が良い。とにかく、日本に戻ってこられたことがすごくうれしい。

――復帰を決めてからはどんな練習をしてきた?

 今は柔術をメインにやっていて、主に柔術の練習とコンディションを整える練習をしている。

――トレーニング相手は?

 主にアンドレ・ジダ選手と一緒にやっていた。あとは柔術の世界王者フェルナンド・ビエラ選手とも練習していたよ。

――今回はグラップリングダブルバウトというルールだが、この試合形式については?

 とても良いルールだと思う。(パートナーの)田村選手は素晴らしいファイターで、彼と同じチームになれるということは、非常に光栄。彼は“真の戦士”なので、良いパフォーマンスが見せられると思う。

(田村選手とは)数年前にテレビ番組の企画で一緒に出演して以来だが、日本の男性はまったく年を取らない。見た目も一緒だし、肌のつやもいい(笑)。とても良いパートナーだと思っている。

――対戦相手の桜庭選手と所選手については?

 とても強い選手だと思うし、このルールに関しては彼らの方が有利なのではと思う。私は柔術の黒帯を持っているが、ムエタイがバックボーン。グラップリングに関しては、彼らの方が経験が多い。

 復帰戦の相手としては、素晴らしく、とても好条件だと思っている。日本に戻ってのMMA本格復帰を今秋くらいと考えているので、その頃には100パーセントの状態にもっていく。今の状態としては、とても条件の良い相手だと思っている。

来年にはヒョードルとも戦ってみたい

秋以降には本格的にMMA復帰を目指す 【スポーツナビ】

――改めてになるが、今回「RIZIN」で復帰をしようと思ったきっかけは?

 私にとって、日本のMMAの現状が見るに耐えない状態。とても寂しく思っていた。けれども、榊原さん(RIZIN実行委員長)から大会を復活させると聞いた時に、2つ返事でOKを出した。榊原さんは世界一のプロモーターで、私たちが協力すれば、再び世界一のイベントを創ることは間違いなく可能だと思っている。
 私は、日本がまた格闘技大国として復活するのであれば、何一つ協力を惜しまない。

――復帰の理由として、日本で戦える環境が整ったからということが大きい?

 日本で試合ができる機会があるというのももちろんだが、ただ試合をするというよりも、日本の格闘技を盛り上げることを目的としている。

――昨年末の「RIZIN」を見ての印象は?

 榊原さんはファンの心をつかむ方法を知っている。試合に集中するだけでなく、そのほかのところも含めて、1つのイベントを完成されたものとして作っている。それでファンを魅了しているのだと思う。

――昨年末にはエメリヤエンコ・ヒョードル選手も復帰しているが、かつて「PRIDE」で活躍していた選手らと戦ってみたいという気持ちはあるか?

 まず今年は、MMA復帰戦に向けて万全の準備をしていきたいと思っている。そして来年には、ヒョードルのような選手とも戦ってみたい。

――復帰戦での勝利を期待していい?

 もちろん。ずいぶん長い間体も休めたので、心も体もすっかりリフレッシュしていて、今までにないぐらい最高のコンディション。自信は十分にある。

――最後に日本のファンへメッセージを。

 とにかく私は、「RIZIN」のファンとともに、世界一のイベントへとみんなで成長していきたい。是非、協力してもらいたい。世界一のイベントには、世界一のファンがついているので、みんなで「RIZIN」を盛り上げるよう、精力的な活動をし、トップを目指していきましょう。

(取材・文:尾柴広紀/スポーツナビ)
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